きょうの日経サイエンス

2016年7月8日

海のハンター展が開幕!

7月8日、東京・上野公園で「海のハンター展」が始まった。「捕食」に注目し、食物連鎖の中で生き抜く海のハンターの多様な姿が紹介されている。ホホジロザメの成魚の全身液浸標本など展示数は160点。体の大きさや顎、歯といった捕食の手段になっている部位も詳しく解説されている。

会場に入ってすぐ目に飛び込んでくるのが太古の海を支配したとされる「カルカロドン・メガロドン」の精巧な復元模型。天井からつりさげられていて、長さは約12・5メートル。約2800万年前に出現し、大きい個体は20メートルに達したという。生命史上、最大の捕食者だ。歯の大きさも高さ15センチメートル以上。歯の縁にはステーキナイフのようなギザギザ(鋸歯)もあった。噛むときに一本の歯にかかる力は約18トン。ちなみにホホジロザメは1・8トンで、その力の差に驚かされる。

 

 

海のハンター展の最大の見どころは体長3・2メートルのホホジロザメの全身液浸標本だ。

国内でこのような成魚の標本が公開されるのは初めて。

 

 

噛む力はコンピューターシミュレーションで推定したところ、約1・8トン。現生の海の生物ではトップという。地球上でもイリエワニに次いで2位だ。

ホホジロザメは巨大な顎や鋭い歯が注目されるが、その他にも優れた能力を持つ。特殊な血液循環能力を持っており、体温が常に水温よりも高い。高い運動能力につながっている。

 


「海のハンター展」公式サイト

これまでの海のハンター展に関する記事

ホホジロザメの全身標本が完成へ:6月25日

やはり鋭いホホジロザメの歯:6月24日

巨大ホホジロザメを搬入:6月20日

「海のハンター展」・7/8(金)開幕!(国立科学博物館):6月8日

 

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