別冊259

新版 認知科学で探る心の成長と発達

鈴木光太郎 編

2023年4月24日発売 A4変型判 27.6cm×20.6cm 128ページ ISBN978-4-296-11787-1

定価2,420円(10%税込)

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子供たちはいつどのようにして能力を開花させるのだろうか。成長にともなう脳の変化,乳幼児期の認知能力,言語習得のしくみ,生育環境が脳に及ぼす影響など,脳科学と心理学の研究成果から,心の成長を読み解く。
2019年刊行の同タイトルを大幅リニューアルした決定版!

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鈴木光太郎 編

まえがき
乳幼児の認知研究,想像もできなかった展開  鈴木光太郎

Chapter 1 脳の発達

学ぶと配線の太さが変化 シナプスだけじゃない 脳の情報処理システム
  R. D. フィールズ
乳幼児期を思い出せない理由  SCIENTIFIC AMERICAN 編集部
臨界期のパワー  ヘンシュ貴雄
10代の脳の謎  J. N. ギード
反抗期の脳とうまく向き合うには  L. デンワース

Chapter 2 教育の効用

子どもの意外な“脳力”  A. ゴプニック
幼児教育で伸ばすべき力  L. ガーンジー
効果ある? 知育玩具  E. バンス
子どもの脳に学ぶAI  A. ゴプニック

Chapter 3 シンクロする心

生まれながらの協力上手  G. スティックス
ダンスの進化 人はなぜ踊るようになったのか  T. シンガー
シンクロすると心がつながる 同期運動の科学  M. ザラスカ

Chapter 4 ことばの発達

赤ちゃんの超言語力  P. K. クール
チョムスキーを超えて 普遍文法は存在しない
P. イボットソン/M. トマセロ
バイリンガルの強みとは  E. ウェストリー
バイリンガルで認知力アップ?  SCIENTIFIC AMERICAN 編集部
言語で変わる思考  L. ボロディツキー
吃音症はなぜ起こるのか 神経科学が示す治療の糸口  L. デンワース

Chapter 5 ⽣育環境と脳

愛着の心理学  F. ルッソ
チャウシェスクの子どもたち 育児環境と発達障害
C. A. ネルソン/N. A. フォックス/C. H. ジーナ
貧困から子供の脳を救う  K. G. ノーブル
子育て支援の神経科学  D. サスキンド/L.デンワース

 

鈴木光太郎(すずき・こうたろう)
新潟大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門は実験心理学。著書に『増補 オオカミ少女はいなかった』(筑摩書房,2015 年), 『謎解き アヴェロンの野生児』(新曜社,2019年),編著に『別冊日経サイエンス255 新版 意識と感覚の脳科学』(2022年), 訳書にヴォークレール『乳幼児の発達』(新曜社,2012年),ベリング『ヒトはなぜ自殺するのか』(化学同人,2021年),グラツィアーノ『意識はなぜ生まれたか』(白揚社,2022年),ドレガー『ガリレオの中指』(みすず書房,2022年)などがある。