まえがき
乳幼児の認知研究,想像もできなかった展開 鈴木光太郎
Chapter 1 脳の発達
学ぶと配線の太さが変化 シナプスだけじゃない 脳の情報処理システム
R. D. フィールズ
乳幼児期を思い出せない理由 SCIENTIFIC AMERICAN 編集部
臨界期のパワー ヘンシュ貴雄
10代の脳の謎 J. N. ギード
反抗期の脳とうまく向き合うには L. デンワース
Chapter 2 教育の効用
子どもの意外な“脳力” A. ゴプニック
幼児教育で伸ばすべき力 L. ガーンジー
効果ある? 知育玩具 E. バンス
子どもの脳に学ぶAI A. ゴプニック
Chapter 3 シンクロする心
生まれながらの協力上手 G. スティックス
ダンスの進化 人はなぜ踊るようになったのか T. シンガー
シンクロすると心がつながる 同期運動の科学 M. ザラスカ
Chapter 4 ことばの発達
赤ちゃんの超言語力 P. K. クール
チョムスキーを超えて 普遍文法は存在しない
P. イボットソン/M. トマセロ
バイリンガルの強みとは E. ウェストリー
バイリンガルで認知力アップ? SCIENTIFIC AMERICAN 編集部
言語で変わる思考 L. ボロディツキー
吃音症はなぜ起こるのか 神経科学が示す治療の糸口 L. デンワース
Chapter 5 ⽣育環境と脳
愛着の心理学 F. ルッソ
チャウシェスクの子どもたち 育児環境と発達障害
C. A. ネルソン/N. A. フォックス/C. H. ジーナ
貧困から子供の脳を救う K. G. ノーブル
子育て支援の神経科学 D. サスキンド/L.デンワース
鈴木光太郎(すずき・こうたろう)
新潟大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門は実験心理学。著書に『増補 オオカミ少女はいなかった』(筑摩書房,2015 年), 『謎解き アヴェロンの野生児』(新曜社,2019年),編著に『別冊日経サイエンス255 新版 意識と感覚の脳科学』(2022年), 訳書にヴォークレール『乳幼児の発達』(新曜社,2012年),ベリング『ヒトはなぜ自殺するのか』(化学同人,2021年),グラツィアーノ『意識はなぜ生まれたか』(白揚社,2022年),ドレガー『ガリレオの中指』(みすず書房,2022年)などがある。