目次
PROLOGUE
積み重なる「不都合な真実」 住明正
CHAPTER1 途方もない実験 地球温暖化
気候変動の果て K. カルデイラ
哺乳類の祖先を襲った温暖化 L. R. カンプ
CHAPTER2 激しくなる気候変動
やはり気温は上がっている SCIENTIFIC AMERICAN 編集部
もうひとつの温暖化危機 北上する赤道降雨帯 J. P. サックス/C. L. ミアボルド
海面上昇を招く新たな脅威 なだれ落ちる氷床 R. E. ベル
温暖化で寒くなる冬 C. H. グリーン
CHAPTER3 未解明なメカニズム
ツンドラの湖に潜むメタン K. W. アンソニー
雲と太陽 深い関係 草野完也
CHAPTER4 顕著になる影響
空を流れる川 大洪水をもたらす水蒸気流 M. D. デティンジャー/B. L. イングラム
海流と気候 メキシコ湾流再考 S. C. ライザー/M. S. ロージア
海の生き物を脅かす酸性化 M. J. ハート/C. サフィナ
マダガスカルのバオバブは絶滅寸前 SCIENTIFIC AMERICAN 編集部
年輪は語る M. フェスンデン
南極メルトダウン D. フォックス
CHAPTER5 人類の進むべき道
温暖化で変わる北極圏の風景 M. スターム
気候変動難民 A. デ・シェルビニン/K. ワーナー/C. エアハート
温暖化の緊急対策 空中のCO2を吸収 K. S. ラックナー
温暖化の究極の解決策!? 地球に日よけ R. クンジグ
人工の葉で水素燃料 A. レガラド
G. C.デイリー/R. ハウワース/D. A. バッカーリ/A. C. モリス/E. F. ランバン/S. C. ドニー/P. H. グライク/D. W. フェイー
住 明正(すみ・あきまさ) 国立環境研究所理事長,東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 客員教授。専門は気象学,気象力学。1948 年岐阜県生まれ。1971年 東京大学理学部物理学科卒業,1973年同大学院理学系研究科修士 課程修了。気象庁東京管区気象台調査課,気象庁予報部電子計算室, ハワイ大気象学教室助手,気象庁予報部電子計算室,東京大学理学 部地球物理学教室助教授,東京大学気候システム研究センター教授, 同気候システム研究センター長を経て,2005年東京大学サステイナビ リティ学連携研究機構地球持続戦略研究イニシアティブ統括ディレク ターを兼任,2006 年東京大学サステイナビリティ学連携研究機構・教 授。2012年国立環境研究所理事,2013年より理事長。『気候変動が わかる気象学』(NTT出版,2008 年),『岩波講座 計算科学5 計算 と地球環境』(共著,岩波書店,2012年)など多数の著書がある。