第1章 コロナを乗り切るこころの健康学 生きづらさを力に変える方法
意識して自分らしさを取り戻す
リアルな交流が大事 ── 話をして気持ちを軽く
できることを知り不安を軽く ── 誇張や矛盾する情報に注意
こころから距離を取ろう ── 現実を冷静に見つめ直す
何がよいか冷静に考える ── 「学習性無力感」の実験
つらいときは「手立て探し」を ── 自分や周囲を責める気持ち和らぐ
現実に合わせ、期待修正を ── 可能な対応策を考える
「してはいけない」の落とし穴 ── できることに目を向けストレス軽く
理由わかれば行動変わる ── 否認と萎縮、どちらも悪影響
怒りには大きなエネルギー ── 正反対の結果になることも
一呼吸置き、考えを整理 ── 対話型プログラムも活用
相談、デジタルもリアルも ── 利用しやすさにも配慮
背筋伸ばして生活しよう ── 姿勢ひとつで気分が変わる
行動すれば不安は和らぐ ── 車より電車を選んだ理由
不安には「役に立つ心配」を ── 対応策を事前に考える
考えすぎない3つの方法 ── 「心配タイム」で先延ばしも有効
可能性と確率を考え行動 ── 適正な判断で不安が和らぐ
感染拡大、自分事と考える ── 情報提供の工夫も必要
現実に,冷静に,しなやかに ── ストレス対処のコツを動画配信
運動し体も心も健やかに ── 自然のなかで自分感覚を取り戻す
コロナが奪ったふれあい ── いまできることを続ける決意
ことに目を向けよう ── 失ったことより将来の夢を大事に
あきらめないで「エール」を ── 力を合わせて乗り越える
コロナ経験、社会の強さに ── 苦しい状況を切り抜ける
貴重な体験、耳を傾けて ── 危険を正しく恐れるには
自粛でも孤立せず支え合い ── 信頼する人との交流をよりどころに
大事なもの考え直し成長 ── こころの力強さを感じて
第2章 アイスクリームが教えてくれる 自分らしさに目を向ける方法
喜びや楽しみは人それぞれ
緊張するのは自然なこと ── スポーツ選手はピンチに強い?
仲間のため「自分中心」に ── 期待集めるストレスを回避
自分を取り戻す「紙とペン」 ── 感情に支配された悪循環をストップ
朝,計画表づくりのススメ ── 生活リズムをつかんで効率よく
夜、よかったことを書き出す ── 「スリー・グッド・シングス」試して
笑顔は強力な武器 ── スマイルシンデレラの好循環
ラグビーに見る情緒の力 ── 表情や態度で気持ちを整える
新幹線の中、アイスの教え ── 気分転換でストレス回避
高齢でも得られる幸福感 ── 経験と知識で長期的ポジティブに
ストレス減らし免疫UP ── 孤立を避け人的交流を増やす
作り笑いでも長寿に ── 意識的に表情を変える
第3章 家庭のなかで 社会のなかで こころ豊かに過ごす方法
知恵と力を出し合う
子どもの不安、寄り添って ── 孤立で情報に振り回される危険も
不安のサインに気づいて ── 一緒に楽しめることを増やす
広い空間で気持ちを軽く ── 戸外でパーソナルスペースを広げる
親が頑張りすぎないで ── 自分の力を発揮できるよう手助け
生活リズムを整える行動 ── 夏休み、パターン化の効用
食事やおやつ、計画的に ── 手を伸ばせないような工夫も
「失敗」は仕切り直しが大事 ── 続けた努力を否定しない
思いやり置き去りの組織 ── 互いを思いやる気持ちを取り戻す
ハラスメントは想像力の欠如 ── 組織の健康度を示す思いやり
働く場を作り孤立を解消 ── 地域産業に根ざした愛南町の挑戦
成功のビジョン持ちながら ── 「できる」と考えれば結果につながる
人間関係、工夫して守る ── つながりのなかで自分を確認
気持ち通わせあう大切さ ── 記憶に残る啄木の文章
誰もが人生の優秀なコーチ ── 体験にはヒントがいっぱい
認められる実感、活力育む ── チームプレーの効用
人間的つながり、改めて実感 ── こころの健康を保つ信頼感
災害時は体の要求通りに ── 備わった治癒力を信じて
笑顔になると気持ちが晴れる ── 「お茶っこ飲みすっペしの会」
禁煙決意させた息子の涙 ── 留学時代の体験に感謝
精神疾患、学校で教育を ── こころの健康に目を向ける機会を
やりがいや夢が支えに ── ベック博士との再会
心配しすぎず、まずは行動 ── 危険の過大評価を体験
心配でも少しだけ頑張ろう ── 行動すれば問題点がわかる
チーム・地球で団結しよう ── 絆の力に大きな役割
第4章 いまできることを探そう 行動で不安を和らげる方法
工夫を続けて期待に近づく
イライラは改善のサイン ── ひとつひとつ対応策を
不安は自分を守る安全弁 ── 考えすぎずにできることに集中
相談する勇気を持とう ── 助けを求めて気持ちを軽く
小さい喜び、何ができるか ── やりがいや楽しみを損なわずに
一時しのぎ避け長い目で ── 現実逃避にならないように
難しい仕事に取りかかる前に ── 発想を変えて集中力アップ
言い訳思考と距離置こう ── 健康的な生活を送るには
「投げやり思考」に注意 ── 失敗は一時的、頑張りを無駄にせず
逆境から勝つ「足し算思考」 ── 目移りせずにできることから
理解し合うには関係が大事 ── 言葉だけではないコミュニケーション
医師との相性、治療を左右 ── 人間関係が大きく影響
復旧へ店主の言葉に勇気 ── 将来の可能性を考える
悩んだとき、なじみの方法で ── 目新しさより当たり前に目を向ける
リカバリーの実践 ── 疾患の中でも自分を失わず
自分の努力を認める ── インポスター症候群
「秘伝」の本質は試行錯誤 ── マニュアル時代に大切な教え
新年、ネガティブを断ち切る ── 良い体験を思い出し工夫を
あとがき
大野 裕(おおの ゆたか)
精神科医。1950年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部留学などを経て、慶應義塾大学教授、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長を歴任。2015年4月より同認知行動療法センター顧問。日本認知療法・認知行動療法学会理事長。日本ストレス学会理事長。日本ポジティブサイコロジー医学会理事長。認知行動療法研修開発センター理事長。ストレスマネジメントネットワーク代表。
関連書籍
『気持ち晴れればうまくいく 「こころ」を健康にする本Ⅱ』
『「こころ」を健康にする本 くじけないで生きるヒント』