重版出来

ちゃんと知りたい! 新型コロナの科学
人類は「未知のウイルス」にどこまで迫っているか

出村政彬

2020年12月28日 四六判 18.8cm×13.0cm 256ページ ISBN978-4-532-52080-9

定価1,980円(10%税込)

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新型コロナウイルスの発生直後からウイルスの特徴や症状,薬やワクチンの開発状況などを詳しく報じてきた日経サイエンスの記事をベースに全面書き下ろし。最新知見を盛り込んだわかりやすい一冊。
※電子書籍あり

出村政彬

はじめに
不安な世界のなかで、確かなものを積み上げる

 

第1章 新型コロナウイルスはどうやって見つかったか

原因不明の肺炎、発生病原体を突き止めろ
SARSの時は遠回りだった
サイバーとリアルで研究を進める
コラム:ウイルスの大きさ/ゲノム? 遺伝子? DNA?/バイオアーカイブ/コッホの原則

 

第2章 ウイルスってそもそも何?

ウイルスは生きている?
ウイルスの多様性
ウイルスの一生
コラム:宇宙船型ウイルス/エタノール消毒のなぞ/混ぜるな危険? インフルエンザウイルス

 

第3章 新型コロナウイルスとは何者か

コロナウイルスとその仲間たち
新型コロナウイルスのゲノム配列
細胞侵入の「カギ」
細胞内でどうやって増えるか
ウイルスはどこからやってきた?
新型コロナウイルスはいつ生まれたのか
コラム:クライマーのように巧みな侵入法/DNA・RNAのコピー

 

第4章 ヒトの体はウイルスをどのように迎え撃つか

こまめな掃除とパトロール
リンパ節で作戦会議
感染細胞を取り除く
ウイルスを武器で攻撃する
次回の侵入に備える
「抗体消失」に注目が集まった
T細胞に残る免疫記憶
サイトカインストーム

コラム:白血「球」、そんなに丸くない/T細胞とB細胞/花粉症は抗体のしわざ/中和抗体

 

第5章 感染するとどんな症状が出るのか

当初致死率は高かった
人によって症状の重さが異なる
においがしない
心臓や腎臓にも影響?
川崎病の患者が急増?
重症者の体内では何が起きているか
後遺症の報告
コラム:COVID─19/川崎病の発見

 

第6章 治療薬はどこまで開発されたか

初期の治療方針
様々な治療薬候補が登場
臨床試験で効果を確かめる
ウイルスの増殖を抑えるレムデシビル
炎症を抑えるデキサメタゾン
迅速だった大型臨床試験
新型コロナに特化した抗体医薬
コンピューターで治療薬を探す
コラム:見えてきた重症化因子/抗体医薬の作り方/イン・ビトロ? イン・ビボ?

 

第7章 ワクチンは実現するのか

ワクチンは体内で何をしている?
ワクチンの効果によって接種戦略も変わる
ウイルスの設計図をワクチンに
開発は迅速に、評価は慎重に
有効率90%超のワクチン
コラム:生ワクチンと不活化ワクチン/感染を防ぐインフルエンザワクチン/VDEの懸念

 

第8章 感染の拡大はどうすれば抑えられるか

ヒトからヒトへ感染する
疫学を駆使して戦略を練る
5人に1人しかうつさない
ウイルスは水滴に入って移動する
マスクはやっぱり有効
PCR検査と抗原検査
抗体がある≠感染しない
検査対象の考え方
コラム:報告日別感染者数と発症日別感染者数/疫学調査を支えるFETP/物体表面を消毒するには?/PCRはめんどくさい

 

第9章 世界的な大流行で何が見えたか

ウイルスはどのように広がったか
感染力が変化したD614G変異
各国で異なる流行状況
重症化の要因をゲノムで探る
どうすれば終息できるのか
コラム:L型ウイルスとS型ウイルス/ウイルスのゲノム解析で見る日本国内の流行状況

 

おわりに

年表・主な出来事
参考文献
監修者

出村政彬(でむら・まさあき)
1990 年生まれ、2014 年東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。「生きもの」×「書きもの」─生き物にまつわる文章を書く仕事がしたくて日本経済新聞社へ 入社。2018 年より新聞の科学技術部と科学雑誌「日経サイエンス」編集部で感染症やゲノム科学などを取材している。最近はヒトの進化史や深海生物にも興味を持って いる。