第1章 うまくいかなかったらどうしよう
不安な気持ちをエネルギーに
緊張する場面を乗り切る ── ポジティブ感情、上手に
何が問題か目を向ける ── ネガティブ感情にも効用
楽観と悲観 ── 理想は3対1のバランス
困ったときの一手 ── 感覚を大事に対処する
失敗に直面 ── 目を先に、夢に向けよう
ルーティンの作用 ── 考えすぎの呪縛解く
不安と向き合う ── 思い悩まずやってみる
マルチタスクに注意 ── 集中力低下、効率悪化も
縦に並べて一番前に集中 ── こころの力を分散させずに
困ったときは手動モード ── 普段は自動操縦で省エネ
パニック発作 ── 原始的な反応、逆に負担
心身のエネルギーを生かす ── まず重要な課題から
適度な緊張感で良い成果 ── 緊張を解くことも大事
難しい課題は低い緊張で ── 空回りを避ける
浪人生活 ── 自信のなさ、逆に役立つ
受験勉強 ── ムダのない思考、学ぶ訓練
新しい環境への不安 ── 現実の問題にひとつひとつ対処
冷静さを取り戻す ── 新年はリセットの好機
第2章 気持ちを上手に伝えるには?
伝えたいことを頭のなかで整理
「どのように」と問いかけ ── 解決の手がかりを探す
目下の人への質問 ── 圧迫感を与えないように
追いつめない会話 ── 言い切りの表現を意識して
相手の反応を見る ── 「でも」の誘惑、気をつけて
褒め言葉の効果 ── 脳を刺激、意欲引き出す
自然な会話 ── 表情や態度、影響大きく
後輩への接し方 ── 「自ら考える」余地残す
雑談の効果 ── アイデア生む機会に
口にすると気持ちが楽に ── 気の置けない人と語り合う
第3章 何をしても楽しいと感じられない
少しだけ楽しめる体験を繰り返そう
落とし穴から抜け出す ── 今に目を向けて
悲観と慎重さ ── 興味や関心ごとを話す
「できない」受け入れ ── 上手に捨てて精神的にタフに
精神的な不調 ── 考えて判断する力奪う
学習性無力感 ── 「どうせダメ」やる気失う
適度なストレス ── やる気起こすスパイス
退職後に沈む心 ── 関心を持ったことに時間を
時間かけてペース作り ── 定年退職後の生活リズム
前向きな気持ちに ── まず笑顔や姿勢を意識
冬季うつ病 ── 活動増やし気持ち軽く
冬眠状態、脱するには ── 意識して外出しよう
長続きしない幸福感 ── 楽しい出来事を書きとめる
つらい体験から回復 ── 時間が何よりの薬に
過労自殺 ── 立ち止まれる社会に
意欲をカタチに ── 土いじりで心に活力
パパゲーノ効果 ── 同じ状況の人を参考に
多様な発想を生かす ── こころに届くように
第4章 感情が抑えられないとき
ひと息ついて気持ちを落ち着かせよう
瞬間的な反応抑えて ── 伝染しやすいネガティブ感情
怒りの波、上手に「乗る」 ── やがて弱まるのを待つ
反応よりも選択 ── 自分の考えを冷静に振り返って
「自分中心」が生む不快感 ── 相手の様子に合わせて微調整
人間関係の太陽政策 ── 正論が不満を強める場合も
第5章 子どもと向き合うときに大事なこと
信じて見守る気持ちが未来の力に
育児や仕事、自分らしく ── 支える環境づくりも大事
子どもにはゆっくり話す ── 会話は短い文が効果的0
夜更かしと親子関係 ── 一方的な主張は逆効果
子どもに具体的な提案を ── 効果のある対策を助言
「3歳児神話」根拠少なく ── 性格を生かす関わり方を
吃音の国語教員 ── 言葉の美、生徒へ伝わる
将来への思い大切に ── 記憶に残る映画
安心できる環境作りを ── SOSを出せなくても
支えてくれた同級生 ── 学校が居場所になった
気の置けない仲間 ── 互いを理解、一緒に成長
第6章 こころの力を生かそう
認知行動療法 ── 気持ちの制御を手助け
脱マイナス思考 ── 現実受け入れ、対策練る
認知症への効用 ── 現実的な考え方を取り戻す
先延ばしの誘惑 ── 将来の自分、過信は禁物
外見整え気持ち晴れやか ── 前向きの気持ちを引き出す
優しい表情が緊張をほぐす ── 安心できる環境作りを
職場環境の改善 ── 達成感は人それぞれ
曜日ごと、活動ペース調整 ── 環境で変わるこころの状態
自分にとって大切なもの ── 立ち止まり考えよう
精神科医療 ── 本来の力、生かす大切さ
被災地で学ぶこと ── 何気ない挨拶、復興の糧
つながりが地域の力に ── 女川町にて
女川町職員の決意 ── 生きて息子の記憶守る
なぜ眠るのか ── 量より回復度合い重視
レッテルに縛られないで ── それぞれの個性を理解
思い込みの怖さ ── 物差しの違い気づけず
一日一度、思考を整理 ── マインドフルネスの効用
認められることが大事 ── こころの支えに
自分を責めずに ── できる範囲を冷静に判断
自分なりに力を尽くす ── 困難から逃げない姿勢プラスに
さみしさ埋める活動が大切 ── 時間をかけて見つけよう
ぼんやりとする時間 ── 脳、活動時の情報整理
車いすの96歳、動かす夢 ── ベック先生との再会
アルコールは上手に ── お酒には抑うつ効果も
節酒するには ── 別な行動で気持ちそらす
宵越しの銭は持たぬ ── 「他人のため」で幸せに
人間関係に助けられて ── 私たちは人のなかで生きている
あとがき
大野 裕(おおの ゆたか)
精神科医。1950年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部留学などを経て、慶應義塾大学教授、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長を歴任。2015年4月より同認知行動療法センター顧問。日本認知療法・認知行動療法学会理事長。日本ストレス学会理事長。日本ポジティブサイコロジー医学会理事長。認知行動療法研修開発センター理事長。ストレスマネジメントネットワーク代表。
関連書籍
『アイスクリームが教えてくれる 「こころ」を健康にする本Ⅲ』
『「こころ」を健康にする本 くじけないで生きるヒント』