日経サイエンス  1998年7月号

算額に見る江戸時代の幾何学

算額の問題2の答え

オレンジ色の円,青い円,赤い円の半径をそれぞれr1,r2 ,r3とする。各円の中心から接線へ垂線を下ろし,それらの足を順にA,B,Cとする。

この問題はピタゴラスの定理を用いて解くことができる。オレンジの円と青の円の中心線を斜辺とする直角三角形を考えることにより,距離ABは

 

 

 

 

 

 

 

となる。残りの円にもピタゴラスの定理を用いてAB = AC + CB に代入すれば,

 

 

 

 

の答えを得る。あるいは,次のようにも表すことができる。

 

 

 

 

 

 

 


図版:GRID

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