
本物はご覧になりましたか?
百武彗星のきた時代に生きてたことを,孫の代まで自慢しよう!
撮影:北川実氏 無断転用を禁じます
日経サイエンス5月号(4月25日発売)に付くこの綴じ込みおまけカードは,暗闇で光る優れものです(ホームページでその輝き具合をお見せできないのが残念!!)。
印刷会社の人が胸を張って見本をもってきた,自信作です。
私たち編集部員が代わる代わる見本をもって暗い倉庫に行き,「おお~」と歓声を挙げるので,他部の人に笑われました。
なんで光るかっていうと,夜光物質を塗っているから。なぁんだ,なんて言わないで下さい。この新しい夜光物質は,輝度,持続時間とも従来品の10倍という,世界で一番明るい夜光物質なんですから。右の写真は焼き上がった夜光物質のバルクです。
「夜光物質って,放射性物質を使っているから危ないんじゃないの? 昔,時計に夜光塗料を塗る職人さんがガンになったって言うし・・」
よくご存知ですね。そういう痛ましいこともありました。でも大丈夫。この夜光物質は,明るいだけでなく,放射性物質を使っていないのも自慢なんです。
第一,日経サイエンスがそんな危ないものをおまけにするはずがないじゃないですか! 読者の皆様あっての,日経サイエンスなんですから!
上の彗星の写真は,綴じ込みおまけの印刷に使用したものです。実際のおまけカードは,夜光物質の1色印刷ですので,明るいところでは,白一色でほとんど何も見えません。暗闇に持っていくと,彗星や背景の星が光り出します。