日経サイエンス  1996年2月号

大型望遠鏡「すばる」

すばる構造図

遠藤孝悦・画

 安定で重力変形を単純にするため,すばる望遠鏡の回転支持構造は経緯儀型になっている。また,各種のゆらぎを避けるため,最下部の水平回転レールは,地上 から14mのコンクリート柱の上に設置する。構造物の重量を薄い油膜で支持する静圧軸受けと,マグネットを用いたダイレクトドライブにより,水平,高度回 転ともきわめて滑らかに駆動する。水平回転軸が受ける望遠鏡構造の全荷重は550トン。水平架台のナスミス焦点には大型分光装置が,またカセグレン焦点に は可視光から赤外用の多くの観測装置が置かれることになる。