日経サイエンス 2014年8月号

特集:素粒子論の危機

2014年6月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

定価1,466円(10%税込)

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編集部から一言

ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機構(CERN)では大型ハドロン衝突型加速器LHCの大幅パワーアップのための改修工事が進んでいます。LHCは一昨年,ヒッグス粒子の発見で注目されましたが,来年の実験再開で期待されているのは超対称性粒子という新粒子の発見です。もし見つからなければ素粒子論は窮地に立つことになります。巻頭特集「素粒子論の危機」で詳しく紹介します。このほかSTAP細胞に関する続報や,初期人類が生態系に及ぼした影響の記事なども読み応えがあります。

素粒子物理学

特集:素粒子論の危機

 

崖っぷちの超対称性理論  J. リッケン/M. シュピロピュリュ

 

問われる究極理論への道筋  中島林彦/協力:浅井祥仁

 

 

研究倫理
STAP細胞の正体  古田彩/詫摩雅子

 

進化

初期人類が滅ぼした肉食獣  L. ワーデリン

 

工学

しなやか変形マシン登場  S. コータ

 

生物工学

バーチャル細胞 生命宿る  M. W. カバート

 

流体力学

蜂蜜がとぐろを巻く謎  N. M. リベ/M. ハビビ/D. ボン

 

数学

積分法前史 「カヴァリエリの原理」をめぐる知られざる宗教論争  A. アレクサンダー

 

 

ダイジェスト

 

サイエンス考古学

液晶/世界大戦勃発/抜け毛への対応策/超電導/カリフォルニアのアリ

サイエンス考古学特別編

第一次世界大戦から100年

フロントランナー挑む

「作用素環」の密林を切り開く  小澤登高(京都大学)

NEWS SCAN

●国内ウォッチ

論文の盛衰から読む科学技術/そしてペンギンだけが残った/スマホで見えるミクロコスモス

●海外ウォッチ

DIY酵母の登場/波立つタイタン/大気を汚す樹木/頭蓋骨に隠れた顔/核融合への一里塚/携帯データにマスク/器用になった光ピンセット/ハチのプラごみ再利用/ウミガメの初旅/腸の甘味受容体を狙えツイッター,鳥かご開く/数学パズラー集合/腎臓結石

From nature ダイジェスト

Y染色体の進化学

砂漠の駝鳥 当世かがく考

宇宙に飛び火したウクライナ紛争  滝順一

ANTI GRAVITY

常軌を逸した走行  S. マースキー

パズルの国のアリス

続・色模様反転装置  坂井公

グラフィック・サイエンス

移民の流れとその動因

ヘルス・トピックス

宇宙旅行時代の健康学

ブックレビュー

『定理が生まれる』森田真生

『巨大津波 地層からの警告』岡田義光

<連載>森山和道の読書日記 ほか

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