日経サイエンス 2014年4月号

特集:標準モデルのほころび

2014年2月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,400円(税込)

ご購入はお近くの書店または下記ネット書店をご利用ください。

編集部から一言

 万物に質量を与えるヒッグス粒子が発見され,素粒子物理学の標準モデルの正しさが検証されましたが,標準モデルで森羅万象が説明できるわけではありません。実際,標準モデルの理論予測と実験結果にズレが見つかっています。その背後には標準モデルでは説明できない物理現象が存在する可能性があります。本号の巻頭特集「標準モデルのほころび」で詳しく紹介します。外から刺激を与えるだけで体細胞を受精卵に近い状態にリセットできることが明らかになり,世界的なニュースになりました。話題の「STAP細胞」をニュースページで詳報します。

物理学

特集:標準モデルのほころび

 

陽子のサイズが何かおかしい  J. C. ベルナウアー/R. ポール

 

ミュー粒子に表れた矛盾  中島林彦 協力:齊藤直人/森俊則

 

リサ・ランドールが語る展望  語り:L. ランドール

 

 

神経科学
動き出す自閉症治療  N. ランジ/C. J. マクドゥーグル

 

認知科学
デジタルより紙がわかりやすい理由  F. ジャブル

 

医学

失明治療で見えてきたこと  P. シンハ

 

生物学
サイエンス・イン・ピクチャー レンズの下の生命  F. ジャブル

 

情報技術
ビッグデータをどう生かすか  A. ペントランド

 

環境
湿地修復に妙案  J. ケアリー

 

 

ダイジェスト

サイエンス考古学

LSDとシロシビン/ダイソンの論評/太陽年齢の再考/学校は時代遅れ/機械の力/ハゲタカがうようよ

フロントランナー挑む

インフルエンザからの解放を目指す  長谷川秀樹(国立感染症研究所)

NEWS SCAN

STAP細胞を作製! iPS細胞しのぐ万能性を確認

From nature ダイジェスト

外部からの刺激で体細胞が幹細胞化することが示された!

●国内ウォッチ

リニアコライダー誘致 歩み鈍く/余剰プルトニウムに米国が懸念/米国でもヒト型ロボ歩き出す/2014年日本国際賞決まる

●海外ウォッチ

内殻電子で化学結合/カクテルを彩るマイクロマシン/百日咳復活の謎解き/高齢者向けのガジェット/小鳥はその日暮らし/オンデマンドの太陽光発電/DNAで人相書き/粉々にされた象牙/コーンスターチの手品キノコの胞子飛ばし術/交通渋滞と都市進化の関係/優雅に老いるヒドラ/80プルーフ,ゼログルテン/ハエたたきで脳研究

砂漠の駝鳥 当世かがく考

米国と中国 超音速の軍拡競争 滝順一

ANTI GRAVITY

コピーしちゃえ!  S. マースキー

パズルの国のアリス

ババが2枚のババ抜き  坂井公

グラフィック・サイエンス

表紙が語る科学の変化

ヘルス・トピックス

百日咳ワクチンに落とし穴

ブックレビュー

『モンティ・ホール問題』  岩沢宏和
『嵐の正体にせまった科学者たち』  田家康
<連載>森山和道の読書日記  ほか

Information
次号予告
SEMICOLON
今月の科学英語