日経サイエンス 2013年1月号

ヒッグスの先へ
特集:世界の科学力

2012年11月24日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,429円+税

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編集部から一言

 万物に質量を与えるヒッグス粒子の発見は,発表日(7月4日)にちなんで素粒子物理学における「7月革命」と呼ばれています。そしてヒッグス発見を受け,今や物理学者の関心はヒッグスのさらに先,現在の素粒子論の標準モデルを超える新理論の探索へと移っています。本号の巻頭特集は「ヒッグスの先へ」と題して,2つのトピックスを紹介します。もう1つの特集「世界の科学力」は,グローバル化が進む科学研究の現状レポートです。

在庫なし

特別付録 2013カレンダー「パズルの国のアリス」

 

物理学

特集:ヒッグスの先へ

 

クォークの中の素粒子  D. リンカーン

 

余剰次元を探る  中島林彦/協力:村田次郎

 

 

 

神経科学

快楽の神経回路  M. L. クリンゲルバック/K. C. ベリッジ

 

進化

竜脚類 1億5000万年の栄華  K. A. カリー=ロジャーズ/M. D. デミック

 

動物行動学

笑うネズミ  J. ベリング

 

生物多様性

どの生物を守るべきか  M. ネイハイス

 

 

科学政策

特集:世界の科学力

 

科学のグローバリゼーション  J. セクストン

 

ドイツのハイテク連携  S. タイル

 

中国は伸び続けるか?  P. G. アルトバック/Q. ワン

 

報酬格差が生む力  P. シュテファン

 

創造性を育む文化  語り:P. ナース/聞き手:F. グタール

 

 

生物学

サイエンス・イン・ピクチャー 浮気な働き者  R. エバリス

 

 

ダイジェスト

 

サイエンス考古学

 冷戦下の協力/未来の自動車/ピルトダウン人/犯罪パニック/光に含まれる情報

フロントランナー挑む

 不連続なものの形の本質を探る  小谷元子(東北大学)

NEWS SCAN

●国内ウォッチ

abc予想が証明された!?/苦みを感じる仕組みが多様なわけ/セシウムを選択的に吸着/黒田玲子氏がロレアル−ユネスコ賞/超長期のデータ保存媒体/30m望遠鏡計画が本格始動

●海外ウォッチ

壊れにくくするために,壊れやすく/宇宙地図づくりが加速/自閉症を治す薬/究極の微小はかり/人物検出・追跡システム/ゴキブリがお助け虫に/辛いのは苦手/犬のしっぽ追いは強迫性障害?/昔のデータを釣り上げる/予算難にあえぐ米国の保健事業/北極の氷を破るロシアの戦略/重力波検出へ新ステージ/海の尺取り虫ワレカラ/クーガーが戻ってきた

From nature ダイジェスト

 トゲマウスの皮膚の再生能力

砂漠の駝鳥 当世かがく考

 ロボットと共存する未来とは  滝順一

ANTI GRAVITY

 ネコだらけ  S. マースキー

グラフィック・サイエンス

 院内感染をあぶり出す

パズルの国のアリス

 大工が請け負ったタイル貼り工事  坂井公

ブックレビュー

 『科学と証拠』  三中信宏

 『これが物理学だ!』  松尾義之

 <連載>森山和道の読書日記  ほか

Information

次号予告

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今月の科学英語