日経サイエンス 2012年1月号

うねる銀河系

2011年11月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,429円+税

ご購入はお近くの書店または下記ネット書店をご利用ください。

編集部から一言

天の川は星やガスでできた直径10万光年の円盤を内側から見た姿。驚いたことに,この巨大な銀河円盤がハンマーで叩かれたゴングのように振動していることがわかってきました。では宇宙スケールのハンマーとはいったい何でしょう? 銀河系を包む正体不明の存在,暗黒物質が中心的な役割を担っているようです。今号は,この振動する銀河円盤の話のほか,人間フェロモンの研究や恐竜男爵の異名を取った100年前の貴族の波瀾万丈の物語なども読み応えがあります。

特別付録 カレンダー日本の自然


 

宇宙物理学

うねる銀河系 暗黒物質の知られざる働き  L. ブリッツ

 

生化学

匂いで伝える人間フェロモン D. ブラム 

 

古生物学

トランシルバニアの恐竜男爵  G. ダイク

 

医学

がんワクチン新時代  E. フォン・ホフ

 

地質学

アフガンに眠るレアアース  S. シンプソン

 

化学

化学で迫る10の謎  P. ボール

 

社会学

ニューヨークはいかに犯罪を減らしたか  F. E. ジムリング

 

法医学

サイエンス・イン・ピクチャー 頭蓋骨は語る  A. クチメント

 

■新連載■ From nature ダイジェスト

大量絶滅を招いた巨大火山活動  P. B. ウィングノール

 

ダイジェスト

 

サイエンス考古学

 頭の痛い核問題/衝撃波/航空ビジネス/コンクリートで解決/ミシンの工夫/素晴らしき暖炉

フロントランナー挑む

 謎に包まれたモグラ その生き様を探る  川田伸一郎

NEWS SCAN

●国内ウォッチ
 モンスターではなかった一番星/粒子と反粒子の同一性を検証へ/宇宙太陽光発電,研究が本格化

 開国が足りない?/3000万個で量子もつれ/“最先端プログラム”の研究者が活躍

●海外ウォッチ
 超光速ニュートリノが疑わしいわけ減税効果の真実/宇宙ゴミ監視に「スペースフェンス」/毛虫を操るウイルス

 SNSで慢性疾患の治療法を改善/眼鏡いらずの3D/単為生殖細胞は胚なのか新たなご先祖さま

 ヒマラヤ越えインドガンの秘密/あなたのために/スティーブ・ジョブズが残したもの/月の砂粒

砂漠の駝鳥 当世かがく考

 科学者に「ひとつの声」は要るか  滝順一

ANTI GRAVITY

 至難の業  S. マースキー

パズルの国のアリス

 チェス王室の払い下げ品  坂井公

グラフィック・サイエンス

 変わるハッカー攻撃  M. フィシェッティ

ブックレビュー

 『4%の宇宙』  福江 純(大阪教育大学)
 『かたち』  山崎秀記(一橋大学)
 <連載> 森山和道の読書日記

Information

次号予告

SEMICOLON

今月の科学英語