日経サイエンス 2010年7月号

ここまで来たiPS細胞

2010年5月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

定価1,466円(10%税込)

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編集部から一言

iPS細胞に関連した研究は,学術誌や学会での発表も含めると,毎週どころか毎日に近いくらいの感じで出ていますが,実は,玉石混交状態。ですが,今月号のハーバード大学のホッケドリンガー博士の総説は自信を持っておすすめできます。「これを読んでいれば,大丈夫!」 特集の「臨界点に迫る地球」では「経済成長を捨てよ」という大胆な意見を取りあげます。その真意とは? 太陽系の仲間たちの美しいイラストや,知られざるトリュフの世界などを読むと,地球が愛おしくなったりします。

医学

ここまで来たiPS細胞  K. ホッケドリンガー

 

医学

動き始めたオールジャパン体制  詫摩雅子

 

天文学

太陽系 驚異の八景  E. ベル

 

神経科学

うつ病,強迫性障害,PTSD…見えてきた脳の原因回路  T. R. インセル

 

 

 

特集:臨界点に迫る地球

 

持続可能性

地球の現在(いま)を診断する  J. フォーリー

 

持続可能性

8人の専門家が示す処方箋  G. C. デイリーほか

 

持続可能性

経済成長を捨てよ  B. マッキベン

 

 

 

天文学

「いざよい」をつくる  中島林彦

 

生物学

知られざるトリュフの世界  J. M. トラッペ/A. W. クラリッジ

 

情報技術

イザというときの“携 to 携”ネットワーク  M. エフロス/A. ゴールドスミス/M. メダール

 

茂木健一郎 科学のクオリア

金属に刻まれた古の技術を探る  ゲスト:齋藤 努(国立歴史民俗博物館)

 

 

ダイジェスト

 

サイエンス考古学

 乳児の死亡率/優美な飛行/上空からの脅威/看護覚え書/ラガービア

フロントランナー

 誰も知らない地球深部の環境を再現  廣瀬敬(東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻教授)

NEWS SCAN

●国内フラッシュ

新たな多能性幹細胞/自己交配を避ける遺伝子/映像も送れる量子暗号がんゲノム変異を公開/鉄より強くガラス並み透明/シャトル最後の日本人搭乗/銀河団内の暗黒物質分布/科学ジャーナリスト賞決定/今年の猿橋賞決まる/「もんじゅ」運転再開

●国内ウォッチ

化学実験で解くウイルスの殻の謎/研究費はどう配分すべきか/粘菌に“指揮者”はいなかった/重力波天文台の開発大詰め

●海外ウォッチ

セディバ猿人どんな人?/カメレオンの舌の秘密/地磁気の出現は34億5000万年前/DNAが描く肖像/性転換除草剤/1つで十分/おなかの中の遺伝学/真菌を使って食糧増産/飲料ボトル再利用に新触媒

砂漠の駝鳥 当世かがく考

 「核なき世界」の先に見えるのは  滝 順一

ANTI GRAVITY

 ついっと140字研究  S. マースキー

ブックレビュー

 『火の賜物』篠田憲一

 『生命の研究はどこまで自由か』青野 透,

 <連載> 森山和道の読書日記 ほか

パズルの国のアリス

 続・カードを順に積み上げろ! 飛び飛びでも同じでも  坂井 公

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次号予告

今月の科学英語