日経サイエンス 2007年6月号

自己抗体で病気を予測する

2007年4月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

定価1,466円(10%税込)

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編集部から一言

医師が水晶玉に手をかざすと病気がわかる・・・わけではもちろんありませんが,自己免疫疾患の場合,発病のかなり前から特殊な抗体が患者の体内でつくられることがわかってきました。予防や早期診断に役立ちそうです。   もうひとつのおすすめはタンパク質の“謎のひらひら”。不定形のひらひらしたリボン状の部分のことです。これまで無視されてきた“ひらひら”が実はきわめて重要だとわかってきて・・・・。話の構図的には“がらくたDNA”に似ていますね。   ブラックホールから噴き出すジェットが銀河団全体の進化を決めているという,少し逆説的なお話も。   がんに関連する遺伝子の変異をすべて調べ上げる壮大な計画や生涯を丸ごとすべてデジタル情報として記憶させる研究も。ほかには,色の錯視,次世代ディーゼルエンジン,ダムを壊して自然に戻す場合の留意点など。

医学

自己抗体で病気を予測する  A. L. ノトキンス

 

分子生物学

タンパク質の常識を覆す不定形の鎖  西川建

 

宇宙物理学

ブラックホールからの大逆流  W. タッカー/H. タナンバウム/A. ファビアン

 

生命科学

いよいよ始動 がんゲノムアトラス計画  F. S. コリンズ/A. D. バーカー

 

情報技術

暮らしをまるごとデジタル記録  G. ベル/J. ゲメル

 

神経科学

脳が生み出す色の錯覚  J. S. ワーナー/B. ピナ/L. シュピルマン

 

自動車&エネルギー

ディーゼル車をクリーンに  S. アシュレー

 

環境

ダムを自然に戻すには  J. C. マークス

 

茂木健一郎と愉しむ 科学のクオリア

DNAで探る日本人の起源  ゲスト:篠田謙一(国立科学博物館人類研究部研究主幹)

 

 

てれすこーぷ

 科学コミュニケーションと社会  毛利衛(日本科学未来館館長)

サイエンス考古学

 月の塵/ジョーズ/紙パックか瓶か/聴覚障害者の教育/電気モーター/ガス漏れ

NEWS SCAN

オンチップラボに心臓を暗黒物質は暗くない?/出番待つエピジェネティック医薬/わが子に与える愛は生化学物質/控えめな気候変動報告書/天然ガスを燃やすロケット/ワクチン開発に市場の力/熱い岩に熱い視線/ハフニウムで縮小/光を停止,再発進/“こびとの国”から/ラベンダーで胸ぷっくり… ほか

いまどき科学世評

 不可解な300日論争  塩谷喜雄

個性派 ミュージアム巡礼

 アーネム野外博物館  文・写真:キュラトゥス

変わりダネ植物誌

 人類を支えたムギの恵み  文・写真:藤田雅矢

現代からくり拝見

 左心室補助装置

TREND

 見え始めたプレート境界深部の挙動/マイクロソフトが牽引するコンピューター科学/ドーナツても知らない

BOOK REVIEW

 『宇宙のランドスケープ』

 『不都合な真実』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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次号予告