日経サイエンス 2006年10月号

幹細胞の暴走がガンを招く

2006年8月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

定価1,466円(10%税込)

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編集部から一言

表紙はガン幹細胞。幹細胞にトラブルが生じて悪性化すると,ガンが生じるというお話。このガン幹細胞だけを確実に除去・破壊しておけば,ガンを構成するほかのガン細胞が残っていても,再発の心配はなくなるのかもしれません。   2つめのお薦めは負の屈折率を持つスーパーレンズ。光が逆行するなど,直感に反する面白い現象が起きるはずです。実在する物質ではないと思われていましたが,つくり出すことが可能になり……。   孔雀のようにオスの方がメスよりずっと派手な鳥は多いのですが,雌雄で羽の色に差のない種もあります。でも,それはヒトの目で見た話のよう。鳥には人間には見えない紫外線を色として感知でき,それを使うと雌雄で差のない種も,一目でわかる違いがあるとか。あわせて霊長類の色覚の謎もお届けしします!   ほかには中央アジアで見つかった世界最古の分銅の話や,電気と液体水素をいっぺんに運ぶ米国の超電導ケーブル構想など。

生物医学

幹細胞の暴走がガンを招く  M. F. クラーク/M. W. ベッカー

 

物理学&光学

光学技術に革命を起こすスーパーレンズ  J. B. ペンドリー/D. R. スミス

 

生物学

鳥たちが見る色あざやかな世界  T. H. ゴールドスミス

 

生物学

サルの色覚が教えてくれること  河村正二

 

天文学

ハッブル望遠鏡 発見ベストテン  M. リヴィオ

 

エネルギー

電気も水素も 未来のスーパーケーブル  P. M. グラント/C. スター/T. J. オーバーバイ

 

法医学・科学操作

CSI効果 テレビドラマが捜査を変える  M. M. ハウク

 

考古学

中央アジアで見つかった世界最古の分銅  堀 晄

 

薬理学

エイズ治療薬の新戦略  G. スティックス

 

 

てれすこーぷ

 革命前夜  戸塚洋二

サイエンス考古学

核エネルギーがもったいない/ムーアの人工生物/ドレッドノート号の速度/プレートテクトニクス以前/エネルギー危機?/高速道路への道

NEWS SCAN

読心術ジャンケンロボット誕生イルカは眠っているか/ニュートリノを追跡せよ/B中間子の崩壊から超対称性理論を探る/進む“海の国勢調査”/旧石器時代の若き芸術家金星の空から聞く地殻変動の響き/明るい感触/クリの木は残った/病気の仲間を避けるイセエビ/ゲノムが存在する場所/音のレーザー/角張った渦 ほか

いまどき科学世評

 平和の季節感  塩谷喜雄

茂木健一郎と愉しむ科学のクオリア

 “遺体科学”が目指す文化としての解剖学  ゲスト:遠藤秀紀(京都大学霊長類研究所教授)

旅して発見!

 遠州灘で産卵するアカウミガメ  文・写真:金澤智

個性派 ミュージアム巡礼

 ワンダーミュージアム  文・写真:キュラトゥス

現代からくり拝見

 堤防

TREND

 海の天気予報を目指して/神奈川県西部地震を探る/記念碑的な大間違い

BOOK REVIEW

 『センダイウイルス物語』

 『バイオポリティクス』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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