日経サイエンス 2004年3月号

私たちはなぜ眠るのか

2004年1月24日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

 暦の上ではもうすぐ春ですが,朝,布団から出るのがつらい季節が続きます。そもそも,私たちはなぜ眠るのでしょう? 今月号では,睡眠にまつわる最新研究を紹介します。もちろん,今,話題の火星探査機が見た赤い星の地面も速報。アメリカの基地建設計画で月がふたたび注目を集めていますが,タイトルもそのものズバリ「ふたたび月へ」では,月の科学的な謎に迫ります。「崩れるゲノムの常識」「ゲノムが語る進化の謎」はどちらも今月号が最終回!

サイエンス・イン・ピクチャー

米探査機 火星着陸  編集部

米国の探査機ローバーが1月3日(米国時間),無人探査車を火星に軟着陸させた。3カ月間動き回りながら土壌や岩石を調べ,水と生命の痕跡を探る。

 

神経科学

私たちはなぜ眠るのか  J. M. シーゲル

睡眠はどんな機能を果たしているのか?なぜ動物によって眠りの時間が違うのか?最近の研究により,睡眠にまつわる古くからの謎に答える仮説が相次いで登場しつつある。

 

惑星科学

ふたたび月へ  P. D. スピューディス

ここ数年のうちに日欧が相次いで月探査機を打ち上げる。月の誕生と進化の歴史など,アポロ計画で残された謎の解明に挑む。

 

生命科学

崩れるゲノムの常識(下) DNAを操る未知の演出家  W. W. ギブス

クローン動物や一卵性双生児でも形質に違いが出るのはなぜか?DNA以外の要素が遺伝子を操っていることがわかってきた。

 

最終回短期集中連載 ゲノムが語る進化の謎

遺伝子はどのように多様な生物を作ったのか  宮田隆

複雑な体へと進化するにつれて,遺伝子の数が増えたのだろうか?そうではなく,既存の遺伝子に新機能が付け加わってきたようだ。

 

ロボット工学

ミニロボット軍団を実現する  R. グラボウスキー/L. E. ナバーロ=サーメント/P. K. コースラ

市販の部品を使ったミニロボットが役割分担と共同作業を進めることで,人質の救出や災害救助などに役立つ可能性が見えてきた。

 

古人類学

グルジアの化石が明かす初期人類の旅  K. ウォン

黒海沿岸のグルジア共和国ドマニシで原人の化石発掘が進み,人類の出アフリカの歴史が大きく書き換えられる可能性がでてきた。

 

航空工学

しなやかな翼で飛ぶ未来の飛行機  S. アシュレー

翼にしなやかさをもたせ,状況に応じてその形を変えると,優れた飛行性能を実現できる。未来の飛行機は鳥の飛翔に近づいていく。

 

 

 

世界の研究室から

 酵母を使ったプリオン病研究  田中元雅(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)

サイエンス考古学

 ビッグバンとビッグクランチ/ダーウィンの環礁/アブルッツィの北極遠征/ファラデーの講義/恐竜ディナー

TOPICS

痛みが脳を萎縮させる?/新型インフルエンザに警戒警報/仮死状態をつかさどる遺伝子/CCDを超える光センサー/沈没タンカーから油を回収せよ/天然痘の脅威に見極めを/光で切り替える高速磁気メモリー/優れもののトンネルダイオード/けっこう効きます,催眠療法/寒さが生んだストラディバリウス ほか

いまどき科学世評

 新型感染症は文明のリスクか  塩谷喜雄

素顔の科学者たち

 光触媒は天からの宝物  文・写真 藤嶋昭

パズリング・アドベンチャー

 雄弁は銀,沈黙は金  デニス・シャシャ

瀬名秀明の時空の旅

 未来を設計する巨大コンピューター  ナビゲーター:佐藤哲也

旅して発見!

 ネブラスカの空に舞うツルの大編隊  M. ハロウェイ

WAVE

 バイオ医薬を変える酵母/イラクに広がる劣化ウラン弾汚染/よりよい特許を求めて/科学者だってヒーローだ

ブックレビュー

 『生命とは何か』

 『歴史の方程式』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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