日経サイエンス 1996年1月号

木星に到達した「ガリレオ」

1995年12月21日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,262円+税

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編集部から一言

目次の各項目からは,その論文の簡単な要旨を読むことができます。

木星に到達した「ガリレオ」  T. V. ジョンソン

いくたびものトラブルにもめげず,6年間をかけて「ガリレオ」が到達。美しい写真とイラストは必見!!!

 

利己的遺伝子と生物の体  R. ドーキンス

「遺伝子は生物が苦しむことを気にしない。無慈悲なまでに無関心である」―あの,ドーキンスが日本の読者に話しかけます。

 

ダーウィンの最後のポートレート  R. ミルナー

写真そのものの話よりも,進化論のライバルであったウォレスとのエピソードが面白いです。

 

脳の免疫系を担うミクログリア  W. J. ストライト/C. A. キンケイド=コルトン

免疫系を担う細胞なのに,時には牙を向いて,神経細胞を攻撃してしまうことあります。老化やアルツハイマー病とも関係あり!!!

 

よみがえるホログラム・メモリー  D. サルティス/F. モック

あ~んなに期待されながら,半導体に押されて影の薄かったホログラムメモリー。復活の日は近い!

 

お手玉の科学  P. J. ビーク/A. リューベル

あの,子供の遊びのお手玉です。実は,奥の深い科学研究の対象なのです。

 

氷河期の急激な気候変動  W. S. ブレッカー

気候変動はある日,突然やってくる。―過去の気候を調べると,たった10年で平均気温が10度も下がることもある。次の氷河期は……

 

危機に瀕する漁業資源  C. サフィナ

海から魚がいなくなる!未来の話ではなく,起こりつつある現在の話です。

 

トレンド

フォトリソグラフィーのゆくえ  松尾義之(編集部)

「電子立国 日本のたそがれ」 松尾が危機感を込めて書いた,渾身の作!!ひたひたと迫り来るたそがれに気づいて下さい。

 

 

 

百家争鳴

 心の遺伝子を探る  石浦章一(東京大学分子細胞生物学研究所助教授)

世界の科学者 33

 狂気を乗り越えて  ケイ・レッドフィールド・ジャミソン     

話題の研究

 超高圧でも死なない細菌/南極の変わった微生物たち     

日本どうぶつ草紙 9

 カモシカ  文・安間繁樹/写真・山本祐治

編集長インタビュー

 初期宇宙の姿を探る  佐藤勝彦(東京大学大学院理学研究科教授)

overseas

 新種のコンピューター・ウイルス/太陽をめぐる新しい謎/下水を処理する藻類/終わりなき大宴会/においと相性

数学レクリエーション

 空間を充填する結び目  I.スチュアート

ブックレビュー

 『動物の心』

 『数学:パターンの科学』

掲示板

宇宙科学研究所の「宇宙学校」/シンポジウム「チャネルとトランスポータの構造・機能協関」/先端技術分野に対する研究助成/理化学研究所研究員公募