日経サイエンス  2011年7月号

死海は生き返るか?

文・写真:E. ハドック(写真家・リポーター)

 中東にある湖「死海」は塩分濃度が非常に高く,なかに入ると身体が簡単に浮いて,仰向けで雑誌を読めるほど。また,湖面が海抜マイナス424mと,地球上で最も低い位置にあることでも有名だ。その水位がいま,年間1mのペースで低下中。後退した岸辺に多数の陥没穴ができるなど,状況は深刻だ。紅海からパイプラインで水を注入する計画も検討されている。死にゆく死海と,それを生き返らせる試みを紹介する。

 
 
再録:別冊日経サイエンス214「人類危機 未来への扉を求めて」

著者

Eitan Haddok

パリを拠点に活動する写真家・リポーターで,地球物理学と惑星科学の修士号を持つ。これまで本誌に執筆した記事として,フォトストーリー「生まれつつある海」(日経サイエンス2009年1月号)がある。

原題名

Can the Dead Sea Live?(SCIENTIFIC AMERICAN April 2011)

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