
ヒゲミズヘビは東南アジアの淡水にすむヘビで,鼻の両側に一組の触手のような突起が伸びているのでこの名がある。水中で身体をJ字形に曲げてじっと待ち伏せし,油断して近づいてきた魚を電光石火の早業でのみ込んでしまう。“ヒゲ”は魚を探知するセンサーらしいが,それを確かめようと超高速ビデオなどを使って詳しく観察した著者らの研究から,さらに驚くべき“狩りのワザ”の数々がわかった。
再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」
再録:別冊日経サイエンス206「生きもの 驚異の世界」
著者
Kenneth C. Catania
バンダービルト大学の生物科学の准教授。2006年にマッカーサー・フェローシップ(いわゆる“天才賞”)を受賞。動物の感覚系を中心にした比較神経生物学を研究している。本誌への寄稿は今回が3回目だ。
原題名
Natural-Born Killer(SCIENTIFIC AMERICAN April 2011)
サイト内の関連記事を読む
キーワードをGoogleで検索する
ヒゲミズヘビ/Cスタート/マウスナー細胞/レアエネミー効果/運動ニューロン/高速度カメラ