
日本の地震活動をどう見ればよいか,不透明さが増している。4月7日にはマグニチュード7.1の大きな余震が発生した。余震はいつ止むのか,そして将来は……。SCIENTIFIC AMERICANがカリフォルニア工科大学の地震学者ヒートン(Thomas Heaton)に聞いた。
度重なる余震が日本を揺さぶり続けている。4月7日午後11時32分に起きたM7.1の余震はこれまででも最大級だったが,幸い大きな被害の報告はなく,発生直後に発令された津波警報は2時間以内に解除された。
日本は環太平洋火山帯に位置しており,地震が多発する。しかし3月11日に起きたM9.0の地震は同国の記録に残るなかで最大のものだった。そして,地震にかねて備えてきたこの国にあっても,多くの地震学者はこれほどの巨大地震は予想していなかった。
しかし東日本大震災は壊滅的な津波を引き起こし,現在も放射能漏れが続く東京電力福島第1原子力発電所を破壊しただけでなく,この地域の断層帯の本性に関する多くの推定をも揺るがしている。
日本の地面はいつ落ち着きを取り戻すのか? 科学的見通しはいまだに不確定だ。しかしカリフォルニア工科大学地震研究所所長のヒートンは,同地域でこれから起こりそうな事象と,M7.1の余震がなぜ驚くに当たらないかを説明してくれた。
原題名
When Will Japan's Aftershocks Stop?(SCIENTIFIC AMERICAN on line, Ask the Experts, April 7, 2011)
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