日経サイエンス  2011年3月号

新発想 やわらか頭のアイデア集

SCIENTIFIC AMERICAN編集部

 テクノロジーは身の回りの至る所に存在し,次々に不可能を可能にしてきた。そして,ときとして社会に計り知れないほどの影響力を持つ発明やアイデアが登場する。それは歴史の流れを「~前」と「~後」に分けてしまうほどに不連続的な大変革をもたらす。

 

 蒸気機関やトランジスタ,ワールドワイドウェブ……。いずれもどこからともなく登場し,私たちの世界を根本的に変えてしまった。これらに続き,今日のおびただしい技術革新の中で,明日の世界を変えるアイデアは何か? それを言い当てることはもちろん不可能だが,いずれ何かがやってくるということだけは確言できる。

 

 この記事では,「コンピューティング」「交通」「生物工学」「健康と医学」「エネルギーと資源」「ロボット工学」などの分野の画期的な技術・アイデアを10項目紹介する。

 

 例えば,メリーランド大学などで開発中の“草食”ロボット「EATR」。地表を動き回って木の切りくずや枯れ葉などのバイオマスを探し出し,それを“食べて”発電する。ロボットが自律して活動する時代がやってくるのだ。その他,常識を書き換える可能性を秘めたアイデアや技術の数々を取り上げる。

原題名

World Changing Ideas(SCIENTIFIC AMERICAN,December 2010)

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