日経サイエンス  2010年7月号

太陽系 驚異の八景

E. ベル(SCIENTIFIC AMERICANアートディレクター) イラスト:R. ミラー

 勇敢な探検家を待っている太陽系の8つのスポットへ私たちを連れて行ってくれるのは,アーティストのミラー(Ron Miller)だ。ここに描かれた自然の驚異のスケールは,地球で見られるものすべてをしのいで余りある。これらの遠い世界を旅することができたら,何が見え,私たちは何を感じるだろうか?

 いま土星系を調査中のカッシーニや,これまでに水星を3回フライバイして来年3月に周回軌道に入るメッセンジャーなど,探査機がもたらしたデータをアーティストの目によって解釈したこれらのイラストによって,一足先に冒険の旅に出よう。

 

 紹介する太陽系八景は,「1.土星の環」「2.木星の大赤斑」「3.火星のマリネリス峡谷」「4.エンケラドスの間欠泉」「5.トリトンの間欠泉」「6.(幻の)永久日照峰」「7.ミマスのハーシェル・クレーター」「8.水星で見る日の出」。

 

 

再録:別冊日経サイエンス210「アートする科学」

イラスト:Ron Miller
惑星科学者でアーティストでもあるハートマン(William K. Hartmann)との共著「The Grand Tour」「 Cycles of Fire」を含め,40冊以上の書籍にイラストを描いている。本誌には「ジュール・ベルヌの意外な素顔」(A. B. エバンズと共著,日経サイエンス1997年10月号)を執筆。SF作品でヒューゴー賞を受賞,国際天文アーティスト協会のルドー記念賞を受けている。

原題名

Eight Wonders of the Solar System(SCIENTIFIC AMERICAN April 2010)

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

幻日乱気流海王星永久日照地域自転軸