日経サイエンス  2009年12月号

特集:「起源」に迫る 

知ってる?「始まり」あれこれ

雑学&教養

SCIENTIFIC AMERICAN編集部

 すべての物事には始まりがある。それがいつどんな経緯で誕生したのか,疑問に思ったことはないだろうか? 例えば,自分自身について考えてみよう。私たちには目や耳,手足やさまざまな臓器がある。これらはみな人類の長い進化の過程で獲得してきたものだ。身の回りを見てみよう。何気なく使っている紙幣から,電池や内燃機関,ウェブなどの現代社会に必要不可欠な技術まで,人間が作り出した発明品には開発・普及に至るまでさまざまなドラマがあったはずだ。

 

 もう少し視点をずらして私たちの暮らす地球について見れば,雨上がりの空に現れる美しい虹,大地を動かす構造プレート,遠い星からやって来るガンマ線まで,始まりがあるからこそこの世界に存在しているのだ。

 

 今回の記事では,そんなさまざまなジャンルの「起源」にまつわる話を集めて紹介している。少し例を挙げてみよう。

 

 単純に見えて複雑な作りをした粘着テープ,もともとはサルの病気だったエイズ,口以外の場所で誕生した歯,硬さは本物でも価値は後から作られたダイヤモンドなど,意外な事実が隠されている話題も多い。

 

 愛や宗教の始まりを進化の面から考える他,どのようにして宇宙に光が生まれたのかなど,壮大なスケールの問題も取り上げている。

 

 地球の自転から生まれるコリオリ効果とトイレの水の渦との関係や,ニワトリと卵のどちらが先かなど,素朴な疑問に対する答えも用意してある。

 

 身近な体の問題から壮大な宇宙のことまで,日頃あなたの頭をもやもやさせていた謎が解けるだろう。

原題名

The Start of Everything(SCIENTIFIC AMERICAN Seprember 2009)

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