
素粒子の世界で見られる粒子と反粒子の振る舞いの違い「CP対称性の破れ」を説明する小林・益川理論は提唱から30年後の2002年,日米がそれぞれ建設したBファクトリーと呼ばれる巨大加速器による実験で検証された。
日米は検証一番乗りを目指して激しい競争を繰り広げた。米国は日本より半年早く実験を開始,序盤は米国が日本を大きくリードした。だが,日本は劣勢を挽回し,日米同時での理論検証を実現,さらには実験データの量で米国を圧倒するに至った。
小林誠(こばやし・まこと),益川敏英(ますかわ・としひで)両氏のノーベル賞は,日米での実験に取り組んできた研究者・技術者すべてにとってのノーベル賞でもある。日本での実験を主導した高エネルギー加速器研究機構の協力を得て激闘を振り返り,将来を展望する。
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