日経サイエンス  2008年12月号

特集:ネットが蝕むプライバシー

セキュリティーを高めるには

IT企業セキュリティー担当者座談会

SCIENTIFIC AMERICAN編集部

 「誰が監視を監視するのか」という古代ローマの格言があるが,今日,情報ネットワークシステムの監視を担うセキュリティー企業については,そのような心配は無用だ。セキュリティー企業は常にライバル企業やユーザー,ハッカーの厳しい視線にさらされている。政府も国の安全保障にかかわるとしてセキュリティー企業に対する監視を強めている。今年5月,SCIENTIFIC AMERICAN編集長のレニーと,セキュリティー企業やユーザー企業の代表者がカリフォルニア州パロアルトに集まり,将来予想されるネットセキュリティー問題について話し合った。そのハイライトを紹介する。

 

 出席者は次の通り。R. アビヤンカー(Rahul Abhyankar):マカフィー マカフィー・アバート・ラボの製品管理部シニアディレクター/W. ディフィー(Whitfield Diffie):サン・マイクロシステムズ副社長(フェローと最高セキュリティー責任者を兼務)/A. ギリランド(Art Gilliland):シマンテック副社長(製品管理と情報リスク,コンプライアンスを担当)/P. ハイム(Patrick Heim):カイザーパーマネント(米国最大の会員制健康医療団体)情報セキュリティー最高責任者/J. ランドウィアー(John Landwehr):アドビシステムズ・セキュリティーソリューションおよび戦略担当のディレクター/S. リプナー(Steven Lipner):マイクロソフト セキュリティー・エンジニアリング戦略担当のシニアディレクター/M.サドラー(Martin Sadler):ヒューレット・パッカード HP研究所システムセキュリティー研究室ディレクター/R. シェルストビトフ(Ryan Sherstobitoff):パンダ・セキュリティー パンダ・セキュリティーUSのチーフ・コーポレート・エバンジェリスト

原題名

Improving Online Security(SCIENTIFIC AMERICAN September 2008)

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