日経サイエンス  2002年12月号

瞬間から永遠まで

SCIENTIFIC AMERICAN 編集部

 無限小とも見える短時間から,気の遠くなるような長さまで,時間はさまざまな単位に区切って表現される。その広がりを年代記ふうに追ってみた。この表示画面では,時間の最小単位である「1アト秒」と私たちに身近な「1分」を以下に,抜き書きした。全部では,1アト秒から,1フェムト秒,1ピコ秒,1ナノ秒,1マイクロ秒,1ミリ秒,1/10秒,1秒,1分,1時間,1日,1年,1世紀,100万年,10億年と続く。

 

 1 アト秒(1 兆分の1 秒の100 万分の1,10のマイナス18乗 秒):現在,科学的に計測できる最も短い事象は数アト秒の出来事だ。精巧な高速レーザーを利用すると,持続時間がわずか250アト秒の光パルスを作り出せる。これは想像を絶する短時間だが,「プランク時間」に比べれば永遠といえるほど長い。プランク時間は約1043 秒で,それ以上は分割できない“時間の最小単位”と考えられている。

 

 1 分:新生児の脳は1 分に1 ?2mgずつ成長し,トガリネズミの心臓は1000 回拍動する。英語を話す人は平均しておよそ150 語をしゃべり,250 語を読む。太陽から発した光は約8 分で地球に達する。火星が地球に最接近している場合,火星表面で反射した太陽光は約5 分で地球に届く。

 

 

 

再録:別冊日経サイエンス180「時間とは何か」

原題名

From Instantaneous to Eternal(SCIENTIFIC AMERICAN September 2002)

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時間単位