
テレビやラジオ,携帯電話,携帯情報端末,カーナビゲーション機器など無線を利用した様々な機器が普及し,将来は第3世代の携帯電話や「ブルートゥース」など多くのワイヤレス技術の登場が予想されている。こうしたなか究極のワイヤレス通信として注目されているのが「ソフトウエア無線」と呼ばれる技術だ。
現在,多種多様な無線サービスを受けるには別々の機器が必要だが,ソフトウエア無線では同じ機器のプログラムをその都度書き換えるだけで,あらゆる用途に対応できる。いわばワイヤレス技術の「万能選手」と言える。
現在の無線サービスは広範囲の周波数(数十メガ?数ギガヘルツ)や異なる変復調方式を使っている。同一の機器でこれらに対応できるかどうかがソフトウエア無線のカギを握っている。
著者
春山真一郎(はるやま・しんいちろう)
ソニーコンピュータサイエンス研究所先 端情報通信研究室リサーチャー。