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BEYOND DISCOVERY
日経サイエンス
■オゾン層の破壊
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1. オゾン層の破壊
2. 原因は何か
3. 2つの顔をもつオゾン
4. 地球の大気を探索する
5. CFC研究が本格化
6. 犯人は化学物質
. オゾンホールの出現
8. 相次ぐ証拠
9. 災厄は遠のいた
10. クレジット
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BEYOND DISCOVERY
THE PATH FROM RESEARCH TO HUMAN BENEFIT
■オゾン層の破壊
 地球を取り巻くオゾン層に大陸の大きさほどもある巨大な穴があき,まるで感染症が猛威を振るうかのように拡大し続けている。

 1970年代後半以降,毎年9月になるたびに,有害な紫外線から地球を守っている成層圏オゾン層が南極の上空から消える。その結果できるのが,よく知られている「オゾンホール」だ。南極上空のオゾンホールの面積は現在,北米大陸に匹敵する2300万平方kmにも達した。南極ほどは注目されていないが,地球上のいたるところで顕著なオゾン層破壊が報告されている。大気中のオゾンが薄くなると地表を直撃する紫外線の量が増え,皮膚ガンや目の病気の原因になったり,穀物生産に影響を与えたりする可能性がある。

 オゾンとは何か。オゾンは地球の大気でどんな役割を担い,オゾン層が破壊されるとどれほど深刻な結果をもたらすのか。以下の記事ではこれらの疑問に答えるため,この分野の先駆的な研究者で1995年にノーベル化学賞を共同受賞したローランド博士(F. Sherwood Rowland)に解説してもらった。オゾン層破壊とその原因解明をめぐる物語は科学の重要性,とりわけ基礎研究の大切さを如実に物語っている。基礎研究は「自然を理解したい」という純粋な動機から出発するものだが,当初は思いもよらなかった実用的で社会に貢献する成果を上げることもあるのだ。
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原文はNASのBeyond Discoveryでご覧になれます。
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