タグ : LHC

加速器実験で探る 「強い力」 クォーク・グルーオン・プラズマを作る

原子を観察できる顕微鏡を持っているとしよう。そして,最小の原子である水素原子を詳しく見てみる。外縁を飛び回っている1個の電子を横目にさらに拡大していくと,原子核が見えてくる。水素原子のこの場合は1個の陽子だ。高校の物理で … 続きを読む

カテゴリ 2023年6月号, 記事

素粒子探索の新数学 アンプリチュードロジー

 ポスト標準モデルへの手がかりをつかもうと,素粒子物理学者は世界最大の加速器LHCの実験結果に標準モデルの予言からのズレがないか探している。それには予言を高精度で計算する必要があるが,そうした計算はとても面倒。面倒な計算 … 続きを読む

カテゴリ 2019年6月号, 記事

クォークの中の素粒子

 「7月革命」と呼ばれるようになったヒッグス粒子の発見。万物に質量を与えるとされるヒッグスは,素粒子論の枠組み「標準モデル」の中で,存在が予言されながら未発見だった唯一の素粒子だった。今回の発見で標準モデルが完全に検証さ … 続きを読む

カテゴリ 2013年1月号, 記事

ヒッグス発見の瞬間

 7月4日,スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機構(CERN)で,万物に質量を与えるヒッグス粒子とみられる新粒子の発見が発表された。この世紀の発見のドラマは約半月前に始まっていた。CERNが擁する世界最強の加速器 … 続きを読む

カテゴリ 2012年11月号, 記事

小林・益川両氏が語るヒッグス後

 欧州合同原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)実験で見つかった粒子はヒッグス粒子と考えていいのか。ヒッグス粒子と確認するためには,どのような実験・観測が必要なのか。今回の発見は,素粒子物理学発展 … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 記事

最強加速器で発見

 スイス・ジュネーブ近郊にある欧州合同原子核研究機構(CERN)の世界最強の加速器LHCを用いた陽子衝突実験で2012年7月,万物に質量を与える素粒子,「ヒッグス粒子」とみられる新粒子が発見された。実験では日本も中心メン … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 記事

特集:ヒッグス粒子

 万物に質量を与える素粒子,ヒッグス粒子とみられる新粒子が2012年7月,発見され,世界的ニュースとなった。巨大加速器を用いたヒッグス粒子の探索は30年以上にわたって続けられ,そして今回,世界最強の加速器LHCによって発 … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 記事

ヒッグスらしき新粒子を LHC の実験で発見

 万物に質量を与える素粒子,ヒッグス粒子とみられる新粒子が発見されました。スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機構(CERN)にある大型ハドロン衝突型加速器LHCを用いて陽子衝突実験に取り組む2つの国際共同研究グル … 続きを読む

カテゴリ きょうの日経サイエンス

投稿日 2012年7月4日

ファインマンを越えて 新アプローチで探る究極理論

 現代物理学の究極の目標は万物を1つの理論体系で説明すること。万物は4つの力で相互に関係づけられている。これらのうち電磁気力と原子核内部で働く2つの力は量子力学の枠組みで理解されており,唯一の仲間はずれが重力だ。だから重 … 続きを読む

カテゴリ 2012年7月号, 記事

質量とは何か?

 少し前の12月13日,スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機構(CERN)で,大型ハドロン衝突型加速器LHCを用いる2つの陽子衝突実験,ATLASとCMSの最新結果の発表がありました(LHCは以前取材したことがあ … 続きを読む

カテゴリ 01編集こぼれ話, きょうの日経サイエンス

投稿日 2011年12月25日

ヒッグス探索に王手〜日経サイエンス2012年2月号より

万物に質量を与える粒子の姿が見えてきた    万物に質量を与える素粒子,ヒッグス粒子が存在する兆候がとらえられた。スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機構(CERN)にある大型ハドロン衝突型加速器LHCを … 続きを読む

カテゴリ 2012年2月号, SCOPE & ADVANCE

さよならテバトロン

 素粒子物理学の実験研究の世界で30年近くの長きにわたって君臨した米国の巨大加速器テバトロンが9月末で運転を終える。テバトロンは素粒子論の基本的枠組み「標準モデル」の完全実証を目論んで建設された。最初のターゲットは,小林 … 続きを読む

カテゴリ 2011年11月号, 記事

ヤマ場迎えるLHC実験~日経サイエンス2011年9月号より

万物に質量を与えるヒッグス粒子の探索が佳境だ    日本の素粒子研究グループがオールジャパンの体制で参画する欧州合同原子核研究機構(CERN,スイス・ジュネーブ)での大型加速器実験が大きなヤマ場にさしかかりつつ … 続きを読む

カテゴリ 2011年9月号, SCOPE & ADVANCE

群れ飛ぶ粒子〜日経サイエンス2011年3月号より

陽子衝突の結果,生成粒子が同方向に飛び出すのはなぜか? LHCで見つかった奇妙な現象の謎解きが始まる    スイスのジュネーブ近郊にある大型ハドロン衝突型加速器LHCは昨年に本格稼働し,6カ月間の実験を行った。 … 続きを読む

カテゴリ 2011年3月号, SCOPE & ADVANCE

統一理論の父 ワインバーグに聞く

 自然界のすべての力を統一する究極理論の構築は現代物理学の最終目標だが,この分野の研究でテキサス大学オースティン校のワインバーグは大きな貢献をした。1960年代,素粒子物理学の基本的な枠組みである「標準モデル」の柱となる … 続きを読む

カテゴリ 2011年2月号, 記事