タグ : iPS細胞

シロサイ再生計画の成算

2018年3月,世界中のメディアが,あるキタシロサイの死を報じた。アフリカ・ケニアの保護区にいた「スーダン」と呼ばれた雄で,推定年齢45歳。サイとしては平均的な寿命で,天寿を全うしたといってもいいだろう。だがスーダンの死 … 続きを読む

カテゴリ 2018年11月号, 記事

再生医療研究のホープ iPS細胞から臓器を作る:武部貴則

細胞の「もと」と血管の細胞,間葉系細胞を混ぜてゲル上で培養する 再生医療の常識を覆し,細胞から臓器を作る手法を確立した 分野横断的アプローチで臓器発生のメカニズムにも迫る    ジーパンとシャツにラフな髪型。ご … 続きを読む

カテゴリ 2016年9月号, 記事

試験管で網膜をつくる

培養皿の中でES細胞の塊を試験管の中で培養するだけで、その細胞から神経上皮の層ができ、中空の球になる。さらに培養を続けると、そこからプクリと風船のような構造が飛び出し、先端が凹んで「眼杯」と呼ばれる形になる。やがてその内 … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事

2012年ノーベル賞受賞者による寄稿論文が,PDFで復刻!

   現在発売中の日経サイエンス12月号,お楽しみいただけていますか?   巻頭は2012年のノーベル賞受賞研究の緊急特集。   メインはもちろん,山中伸弥・京都大学教授のiPS細胞です。    今月 … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, きょうの日経サイエンス

投稿日 2012年10月26日

ガードンから山中へ

 動物の身体は,もとをただせば1個の受精卵だ。これが分裂を繰り返し,皮膚,心臓,神経など,特定の形と機能を持った細胞に分化して成熟する。このプロセスの中で,細胞は不要な遺伝子を捨てていくのか,それとも持ち続けているのか? … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

2012年ノーベル賞 山中伸弥京大教授 iPS細胞で栄誉

 山中伸弥京都大学教授に2012年のノーベル生理学・医学賞が授与されることが決まった。身体の細胞がたどってきた分化のプログラムを巻き戻し,かつて受精卵がわずかに分裂した胚だった時のようにどんな細胞にもなることができる人工 … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

緊急特集:山中伸弥京大教授がノーベル賞受賞

 山中伸弥京都大学教授が生み出したiPS細胞は医学と生物学の世界に革命を起こし,山中教授には2012年のノーベル生理学・医学賞の栄誉がもたらされた。臨床応用はこれからなので,受賞は少し先との見方もあったが,基礎科学へのイ … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

生命のプログラムを巻き戻す

 2012年のノーベル生理学・医学賞受賞が決まった京都大学の山中伸弥教授は,生命科学と医療に革命を起こしつつある。1個の受精卵が多様な細胞に分化して手足や骨,皮膚,神経など様々な臓器や組織を作り,個体を形成するのが発生の … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

山中伸弥:生命のプログラムを巻き戻す

 京都大学の山中伸弥は,生命科学と医療に革命を起こしつつある。1個の受精卵が多様な細胞に分化して手足や骨,皮膚,神経など様々な臓器や組織を作り,個体を形成するのが発生のシナリオだ。山中はこのシナリオを逆転させ,皮膚の細胞 … 続きを読む

カテゴリ 2011年11月号, 記事

シャーレのなかの精神病〜日経サイエンス2011年10月号より

病んだ神経細胞を再現して研究することが可能に    人間の臓器のうち脳ほど研究しにくいものはない。肝臓や肺,心臓からは細胞を取り出して調べられるが,脳の生検試料を得るのは様々な理由から難しい。生きた脳細胞の働き … 続きを読む

カテゴリ 2011年10月号, SCOPE & ADVANCE

iPS細胞が変える難病研究

 身体のあらゆる細胞になり得る幹細胞が登場した時,病気の治療に役立つ細胞を作って患者に移植する再生医療の実現が期待された。だがその研究は足踏みし,いま,まったく新しい利用法が注目されている。iPS細胞技術を用いて患者と同 … 続きを読む

カテゴリ 2011年6月号, 記事

ここまで来たiPS細胞

 卵子や胚を使わずに,成熟した体細胞を胚に似た初期状態に戻したのがiPS細胞だ。これを人体に220種類ある細胞のどれにでも変えられるようになれば,新たな治療や,患者に合った取り替え用組織づくりにつながる。  細胞がどのよ … 続きを読む

カテゴリ 2010年7月号, 記事

創薬に活躍するiPS細胞

 成人の皮膚の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに成功した直後,iPS細胞の生みの親である山中伸弥(やまなか・しんや)京都大学教授は,「再生医療への応用には10年はかかる」と機会あるごとに繰り返してきた。安 … 続きを読む

カテゴリ 2009年8月号, 記事

ヒトの皮膚から万能細胞〜日経サイエンス2008年2月号より

胚性幹細胞にまつわる倫理問題や入手の困難さを一気に解決再生医療だけでなく,幹細胞や薬物の基礎研究にも    ドリー誕生と同じくらいインパクトのある研究成果が日本から生まれた。京都大学再生医科学研究所の山中伸弥( … 続きを読む

カテゴリ 2008年2月号, SCOPE & ADVANCE