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気候変動の「複雑な正体」に挑む

 米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎らのノーベル物理学賞決定をめぐり,久しく物理学賞の対象でなかった地球科学分野から選ばれたこと,とりわけ地球温暖化研究が授賞の対象になったことがクローズアップされている。あるいは,真 … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

「温暖化が一服」は誤り

 地球温暖化による環境危機が喧伝されている一方で,地球の平均気温の上昇はここ10年ほど鈍化している。気の早いメディアや人為的温暖化を疑う人々の中には「地球温暖化は一時停止した」と語る向きもある。国連の気候変動に関する政府 … 続きを読む

カテゴリ 2014年7月号, 記事

気候変動 想定外の加速

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は,温室効果ガスの濃度を450PPM(現在は395PPM)以下に抑えれば平均気温の上昇は2℃以下におさまり,破滅的な海面上昇のような危機は回避されるとみてきた。しかしここにきて, … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事

特集:温暖化─揺らぐ常識

 気象庁によると今冬,東日本以西は平年より寒くなりそうだ。北米と欧州でも厳冬が予想される。両地域では近年,日本をはるかに上回る大寒波が何度も襲来している。最近10年間の世界平均気温は過去160年で最も高かったのに,なぜ厳 … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事

気候科学が信頼を取り戻すには

 ジョージア工科大学の地球大気科学部長カリー(Judith Curry)は,ハリケーンや北極の氷のダイナミクスなど,気候関連の研究で知られてきた。しかしここ1年ほどは別の事柄で有名になっている。彼女の研究仲間の多くがいら … 続きを読む

カテゴリ 2011年2月号, 記事

別冊171 エネルギー・水・食糧危機

持続可能な社会の実現に不可欠なエネルギーと食糧の確保に向けて,私たちはいま何をなすべきか。資源の確保に伴って生じる負の影響を最小限に食い止めるための方策を探る。続きを読む

カテゴリ 別冊・本

温暖化で凶暴になる台風

 2004年の夏,重大な事態が生じた。フロリダ州は史上最多の4個のハリケーンに襲われ,日本ではそれまでの記録を4個も上回る10個の台風が上陸した。危機感を覚えた科学者たちは,これらの強力な熱帯低気圧の増加をさまざまに説明 … 続きを読む

カテゴリ 2007年10月号, 記事

温暖化が氷河期を招く 海洋大循環が止まるとき

 巨大な雹(ひょう)が東京に降り注ぎ,竜巻がカリフォルニアを襲う。突然に氷河期になったかのような気候の激変が起きたのだ。北米にいた何百万もの人々は温暖なメキシコに逃れ,凍てついたニューヨークに残された人々にはオオカミが忍 … 続きを読む

カテゴリ 2005年2月号, 記事