タグ : CP対称性

総力戦で初期宇宙に迫る

 スイス・ジュネーブ近郊に建設された史上最強の加速器LHCが,初期のトラブルを克服して再稼働し,これまでの最高記録を大幅に上回る衝突エネルギー7兆電子ボルトでの素粒子実験が2010年3月末に始まった。奥飛騨の神岡の地下な … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, 記事

進化ゲームの進化度は?

 人気のコンピューターゲームSpore(スポア)は,自然選択による進化の内部機構を再現するという点で,成功と失敗が半ばするものになった。  成功面を挙げれば,ゲームにも現実世界にも,個体間の競争があり,より適したものが生 … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

巨大加速器実験,日米の闘い

 素粒子の世界で見られる粒子と反粒子の振る舞いの違い「CP対称性の破れ」を説明する小林・益川理論は提唱から30年後の2002年,日米がそれぞれ建設したBファクトリーと呼ばれる巨大加速器による実験で検証された。   … 続きを読む

カテゴリ 2009年3月号, 記事

6元モデルへの道

 2008年のノーベル物理学賞を南部陽一郎,小林誠,益川敏英の3氏が受賞した。小林,益川両氏の受賞業績は「CP対称性の破れの起源の発見」。宇宙誕生時,物質と反物質は同量作られたはずなのに,現在の宇宙には物質しか見あたらな … 続きを読む

カテゴリ 2009年1月号, 記事

ノーベル賞4人同時受賞 物理学賞「対称性の破れ」/化学賞「緑色蛍光タンパク質」

 2008年のノーベル賞は物理学賞と化学賞あわせて日本人4人の同時受賞となった。物理学賞はシカゴ大学名誉教授の南部陽一郎氏と高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠氏,京都大学名誉教授の益川敏英氏の3人で,素粒子の理論 … 続きを読む

カテゴリ 2008年12月号, 記事