タグ : 食料

地球の最適解を探る

 現代文明は3つの難問を抱えている。エネルギーと水,食料だ。これらの資源は相互依存の関係にあり,どれか1つが豊富にあれば他の資源も豊富にすることができる半面,いずれかの資源が不足すると他の資源の不足を招く恐れがある。3つ … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

カイコを宇宙食に〜日経サイエンス2009年5月号より

 惑星間旅行となると,宇宙飛行士に食物と酸素を供給するために小さな生態系を宇宙船に積み込む必要があるだろう。過去に候補に挙がった食べ物としてはニワトリと魚のほか,カタツムリやイモリ,ウニの幼生などがあるが,どれも難点があ … 続きを読む

カテゴリ 2009年5月号, SCOPE & ADVANCE

特集:肥満と食糧危機 世界を蝕むパラドックス 命の糧をめぐる問題

 途上国ではかつての飢餓ではなく,肥満がより大きな問題になっている場合が多い。グローバリゼーションの副産物として生じた「栄養転換」の結果だ。現ミレニアムは史上初めて,世界で太りすぎの人の数が栄養不良の人口と肩を並べた。人 … 続きを読む

カテゴリ 2007年12月号, 記事

健康になるメニュー

 栄養学の教授である私はいつもこんな質問をされる。栄養のアドバイスはどうしてこうころころ変わるのですか?なぜ専門家の意見はこれほど食い違うのでしょうか?だれの情報を信じたらいいんですか?「もちろん,私の言うことを信じるの … 続きを読む

カテゴリ 2007年12月号, 記事

「太めでも健康」のウソ

 米国では,太りすぎの悪影響に疑問を呈する研究結果や一般向け書籍が話題になっている。しかし,この主張はおそらく誤りだ。    2年前,米疾病対策センター(CDC)のフリーガル(Katherine M. Fleg … 続きを読む

カテゴリ 2007年12月号, 記事

なぜ太ってしまうのか

 人類の誕生から現在に至るまでのほとんどの期間において,食物はまさに“食べられる時に食べるもの”だった。ヒトは食物がときどきしか手に入らない環境で進化したので,食べるものがない時に備えて摂取エネルギーを蓄える能力が生き残 … 続きを読む

カテゴリ 2007年12月号, 記事

過食を生む脳

 強迫性の過食症と,薬物依存。両者に脳の一部が共通してかかわっていることが明らかになり,肥満の理解と治療に新たな手がかりが得られつつある。依存症研究の第一人者で米国立薬物乱用研究所の所長を務めるボルコフ(Nora D. … 続きを読む

カテゴリ 2007年12月号, 記事

途上国を襲うメタボリックシンドローム

 発展途上国に暮らす数億人の食と健康をめぐる状況は,この20年で激変した。ほとんどの途上国では,飢餓に代わって肥満が健康への脅威になりつつある。とくにメキシコやブラジル,エジプト,中国などでは体重過多および肥満の人たちの … 続きを読む

カテゴリ 2007年12月号, 記事

それでも8億人は飢えている

 あなたがこの記事を読む30分ほどの間に360人の乳幼児が飢えと栄養失調で死んでいく。1分間に12人,それも絶え間なしに。1年間で600万人以上が亡くなる計算だ。しかし,これは氷山の一角にすぎない。世界人口の約1/8にあ … 続きを読む

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農業革命の種をまく 組み換え作物を生かす道

 今日,8億人が飢えているとはいえ56億人の食は足りている。これに対し,1960年当時の世界人口は約30億人で,そのうち,きちんとものを食べていたのは20億人にすぎない。食糧供給がこれほど劇的に増えた背景には農業技術の発 … 続きを読む

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その食べ物は大丈夫? 食の安全を守る技術

 毎日,何十億もの食品が袋詰めにされて,消費者の口元へと運ばれているが,食品汚染はきわめてわずかしか発生していない。しかし,2001年9月11日の同時多発テロ事件以来,テロリストが人を殺したり,国民の信頼失墜による経済麻 … 続きを読む

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