タグ : 量子力学

はずれのない材料設計

 現代社会は半導体シリコンや光ファイバーなど,人工の材料によって支えられているが,そうした新材料の開発はいわば勘を頼りにした非効率な試行錯誤に頼ってきた。物性を決める量子力学の方程式を解くのが事実上不可能だったのが一因だ … 続きを読む

カテゴリ 2014年5月号, 記事

光子は未来を知っている

 量子力学は気まぐれだ。全く同じ粒子を用意し,まったく同じ装置で同じように測定しても,結果は様々にばらつく。どの結果が出てくるかを予想することはできない。だが実は「個々の粒子は,未来において自身にどのような測定がなされる … 続きを読む

カテゴリ 2014年1月号, 記事

量子テレポーテーションと時間の矢

 先週は持っていたが,今は捨ててしまって手元にない装置。そんな装置を使って,ここにある光子を操作することが可能だろうか? そんなことはできるはずがない,と思うかもしれない。だが量子テレポーテーションを使えば実現できる。 … 続きを読む

カテゴリ 2014年1月号, 記事

「光子の裁判」再び 波乃光子は本当に無罪か?

 「私は二つの窓の両方を同時に通りました」。被告・波乃光子の供述は真か偽か。法廷で現場を再現する実地検証が始まった──ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎は1949年,一般読者に向けて「光子の裁判」を著し,量子力学のダブ … 続きを読む

カテゴリ 2014年1月号, 記事

特集:量子世界の弱値

 かつてアインシュタインはこう言った。「私が見ていなくても,月はそこにあるはずだ」。アインシュタインの願いも空しく,月が「そこに」あると言うためには,月を見る者を必要とする。量子力学によれば,月の位置などの物理量は,測定 … 続きを読む

カテゴリ 2014年1月号, 記事

「揺らぐ境界 非実在が動かす実在」を読んで いろいろ疑問が湧いた人のための補足

  「揺らぐ境界 非実在が動かす実在」は新しくなりました。新しい目次とダウンロードはこちら     2013年7月号「揺らぐ境界 非実在が動かす実在」の著者,谷村省吾氏による補足解説です。記 … 続きを読む

カテゴリ 2013年7月号, きょうの日経サイエンス

投稿日 2013年6月7日

Qビズム 量子力学の新解釈

量子力学は非常に成功した理論ではあるが,奇妙なパラドックスに満ちている。量子ベイズ主義(Qビズム)という最近発展したモデルは,量子論と確率論を結びつけることで,そうしたパラドックスを解消,あるいはより小さな問題にしようと … 続きを読む

カテゴリ 2013年7月号, 記事

情報から生まれる量子力学

物理学者の多くは,内心「量子力学を理解した気になれない」と感じている。量子力学が語る現象が奇妙だから,ではない。それを言うなら「速く動くほど時間が遅れる」などと主張する相対論だって十分に奇妙だが,といって「相対論を理解し … 続きを読む

カテゴリ 2013年7月号, 記事

揺らぐ境界 非実在が動かす実在

 「私はニューヨークメッツの大ファンだ。メッツの試合がある日は,何が何でもテレビを見なければならないと思う。なぜって? 私がテレビに向かって応援すれば,メッツが勝てる気がするからだ」(N. D. マーミン「量子のミステリ … 続きを読む

カテゴリ 2013年7月号, 記事

特集:量子の地平線

 量子力学は予測において雄弁だ。実験で何が起こるかを正確に言い当てる。だが理由については寡黙で,その方程式にどんな意味があるのか,なぜその予測でよいのかは教えてくれない。量子力学の数学は,整合的な解釈を阻むようにすら見え … 続きを読む

カテゴリ 2013年7月号, 記事

不確定性原理で電子の記憶を消す〜日経サイエンス2013年5月号より

電子は位置を測定すると角運動量を忘れ,干渉する性質を取り戻す    並んだ2つのスリットに向けて電子を飛ばし,その先のスクリーンで受け止める。最初はただ電子の跡がポツポツと散らばっているように見えるが,次第に縞 … 続きを読む

カテゴリ 2013年5月号, SCOPE & ADVANCE

ひも理論で語る物質の科学

極低温になると物質は不思議な振る舞いを見せ始める。電気抵抗がゼロになって電流が永遠に流れ続ける超電導や,コップに入れた液体が自然に壁をはい上がって外に流出してしまう超流動だが,近年,こうした現象が起きたり消えたりする際に … 続きを読む

カテゴリ 2013年4月号, 記事

量子で囚人を解き放つ

 ひとりひとりが自己の利益を追求した結果,全員が損をする──ゲーム理論における「囚人のジレンマ」は,そんな逆説的な状況を物語る。人間が合理的に行動する限り,この残念な結果は避けられない。だが実際の人間は必ずしもそうした合 … 続きを読む

カテゴリ 2013年3月号, 記事

特集:量子ゲーム理論

人間社会はパラドックスに満ちている。民意をくみ取るための選挙は有権者の好み以上に制度設計に結果が左右され,個人にとって合理的な行動はしばしば全体の利益を損なう。だがこうしたパラドックスも,量子力学的な選択が可能なら解決で … 続きを読む

カテゴリ 2013年3月号, 記事

特集:ヒッグスの先へ

 万物に質量を与えるヒッグス粒子の存在がほぼ確実になり,これによって素粒子論の枠組み「標準モデル」の正しさは完全に検証された。しかし標準モデルでは説明できない事柄があるため,研究者の関心は標準モデルを超えた新理論の探索に … 続きを読む

カテゴリ 2013年1月号, 記事