タグ : 遺伝学
ふたりの父親〜日経サイエンス2023年10月号より
2匹のオスのマウスから子マウスを生み出した研究 大阪大学の幹細胞生物学者である林克彦(はやし・かつひこ)らはマウスの幹細胞の染色体を操作することで,生物学的にはオスの2匹のマウスから子マウスを生み出した。成体のオスマウス … 続きを読む
カテゴリ 2023年10月号, SCOPE & ADVANCE
ゾウから学ぶ腫瘍学〜日経サイエンス2023年1月号より
がん抑制遺伝子の働き方を知る がんは歳月とともに細胞内に蓄積された遺伝子変異によって生じるのに,ゾウやクジラなど細胞の数が多くてしかも長生きの動物は滅多にがんにならない。なぜだ? これは「ピートのパラドックス」と呼ばれて … 続きを読む
カテゴリ 2023年1月号, SCOPE & ADVANCE
空飛ぶカエル〜日経サイエンス2022年9月号より
「パラシュートフロッグ」の滑空が遺伝子解析と実験で明らかに 東アジアのジャングルにはとんでもなく高いジャンプをするカエルがいる。「パラシュートフロッグ」と呼ばれるこの命知らずのカエルは,木のてっぺんからジャ … 続きを読む
カテゴリ 2022年9月号, SCOPE & ADVANCE
飢餓を生き延びるための変異〜日経サイエンス2022年5月号より
食物が乏しいときには小柄なほうが有利 100万年前,ある遺伝子に生じた小さな変異が当時の人類に大きな利点をもたらしたようだ。Science Advances誌に掲載された最近の研究は「成長ホルモン受容体遺伝 … 続きを読む
カテゴリ 2022年5月号, SCOPE & ADVANCE
トラの縞模様が示す危機〜日経サイエンス2022年4月号より
一部集団で変異体が高率で出現,生殖隔離をうかがわせる トラの縞模様は実際に変わりうる。インドのシミリパール・トラ保護区では,すでに多くのトラの縞模様が変わり,いわゆる「ブラックタイガー」となっている。これは … 続きを読む
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アメーバが教えてくれる創薬〜日経サイエンス2021年9月号より
土壌にすむ粘菌が致死的な肺疾患の治療に一役 肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)は米国における死因の上位に位置しているが,いまのところ予防法や治療法はない。ところがアメーバのおかげで,肺細 … 続きを読む
カテゴリ 2021年9月号, SCOPE & ADVANCE
土のなかの古DNA〜日経サイエンス2021年3月号より
土中に保存されている環境DNAは 氷河期の生物に関する知識を書き換えるかも Smithsonian 骨と歯の記録から,カナダ北西部ユーコン準州にいたマンモスが絶滅したのは約1万2000年前だと考えられていた … 続きを読む
カテゴリ 2021年3月号, SCOPE & ADVANCE
波に乗る寄生虫〜日経サイエンス2021年1月号より
大型ハリケーンが海水をかき混ぜて寄生虫の個体群に影響 2017年,ある研究チームがバージン諸島とプエルトリコの間に広がるターコイズブルーの海でそのシーズンのフィールド調査を終えた直後,大型ハリケーンが相次い … 続きを読む
カテゴリ 2021年1月号, SCOPE & ADVANCE
長距離走者の秘密〜日経サイエンス2019年3月号より
ある遺伝子変異が走行能力に寄与したようだ ざっと200万~300万年前,ある霊長類が森からサバンナへ住みかを移した。そして脚が長くなり,筋肉がつき,足の幅が広がった。照りつけるアフリカの日差しの下で体を冷や … 続きを読む
カテゴリ 2019年3月号, SCOPE & ADVANCE
高度な言語が生まれた理由
人間の言語コミュニケーションは他の動物の身振りや音によるコミュニケーションよりもはるかに構造的で複雑だが,人の言語のこのユニークさを説明できるような人間特有の生理的,神経的,あるいは遺伝的な形質を発見する試みは失敗に終わ … 続きを読む
Unlocking the Mystery of ALS / ALSに新たな手がかり アンチセンス医薬の可能性
Amyotrophic lateral sclerosis (ALS) strikes without warning. The condition, which strips nerve cells of their ability to interact with the body’s muscles, starts painlessly, with subtle initial symp … 続きを読む
カテゴリ 2017年9月号, 英語で読む日経サイエンス
ALSに新たな手がかり アンチセンス医薬の可能性
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は脳と脊髄から全身の筋肉につながる神経細胞が冒される疾患だ。この病に倒れた大リーガーの名を取って「ルー・ゲーリック病」ともいわれ,物理学者のホーキングの例がよく知られる。日本にも約1万人の患 … 続きを読む
キツネがイヌに化けるまで
「人類最良の友」といわれるイヌは野生のオオカミを人間が家畜化したものと考えられているが,具体的にどう飼い慣らしたのか,どのくらいの期間がかかったのかなど,その詳細は歴史のなかに失われてしまった。そこでオオカミからイヌへの … 続きを読む
クローン動物短命説は誤りだった〜日経サイエンス2016年12月号より
初の厳密な検証が行われ,通常の動物と同じであることが判明した 20年前のクローン羊「ドリー」の誕生は,哺乳動物の成体細胞から抽出したDNAを未受精卵に注入することによってドナーとまったく同じ遺伝情報を持つ動 … 続きを読む
カテゴリ 2016年12月号, SCOPE & ADVANCE
ゲノム編集で病気に強いブタ〜日経サイエンス2016年5月号より
あるウイルス感染を完全に回避できた 養豚家が最も恐れるブタの病気に「豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)」というウイルス感染症がある。1980年代に出現したPRRSウイルスはいまや世界中のブタに広がり,病気や … 続きを読む
カテゴリ 2016年5月号, SCOPE & ADVANCE