タグ : 進化

戦争は人間の本能か

ヒトはなぜ戦争をするのだろうか。個人的な殺人ではない,組織を作ってほかの集団のメンバーを殺す「戦争」という行動は,ヒトという種が進化の過程で獲得した生来の性質によって引き起こされるのか,それとも文化や社会が発達し条件が整 … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

モラルを生んだ生存競争

人間のモラル(徳性)の種がまかれたのは約40万年前,人々が狩猟採集生活で協働を始めたときだった。協力的相互関係は,集団の他のメンバーに対する尊重と公正さを育んだ。その後,人口の増加によって集団アイデンティティーが強固にな … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

ヒトがヒトを進化させた

大抵の人は,人間は特別な生物であり,他の動物とはまったく異なるのだと考えている。科学者たちはむしろ,長くホモ・サピエンスの独自性を認めることには慎重だったが,近年,人間が本当に驚くべき種であることを示す信頼に足る科学的デ … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

トリヴァース=ウィラード仮説の証拠〜日経サイエンス2018年9月号より

青とピンクのリュックサックの販売データを解析   親は状況によって,どちらか片方の性別の子供を優遇する傾向にある──というのが,進化生物学の教えだ。最近,色別のリュックサックの売り上げデータを使った研究によって … 続きを読む

カテゴリ 2018年9月号, SCOPE & ADVANCE

覇者への意外な道

1億5000万年以上にわたって地球を支配していた恐竜。彼らはスピードや敏捷性,代謝,知能の面で非常に優れていたので,出現するや否やライバルを打ち負かして世界中に広がったとするのが従来の見方だ。だが,新たな化石の発見と解析 … 続きを読む

カテゴリ 2018年9月号, 記事

がん細胞の系統樹が明かした変異のシナリオ

がん細胞に遺伝子変異がしだいに蓄積し,あるところで転移能力を獲得していっそう悪性化する──という従来の線形モデルは誤りらしい。がん細胞の遺伝子変異を進化系統樹に表す新たな研究から,早い段階で生じた変異が,原発腫瘍と転移腫 … 続きを読む

カテゴリ 2018年8月号, 記事

貝殻の数理 美しい形ができるまで

貝類は対数螺旋の渦巻きや規則的なトゲなど,数学的正確さを備えた複雑な形の殻を作り出している。だが,貝は数学など何も知らない。いったいどのようにして,これらの精巧なパターンを作り出しているのか? 数理モデルに基づく著者たち … 続きを読む

カテゴリ 2018年7月号, 記事

The Baddest Bite / 地上最強のアゴ

On a scorching summer day in Darwin, Australia, I stood 10 feet abreast of a 17-foot-long, 1,200-pound adult male saltwater crocodile—the world’s largest reptile. It stared me down with eerie, cat … 続きを読む

カテゴリ 2018年6月号, 英語で読む日経サイエンス

地上最強のアゴ

ワニは現生動物のなかで噛む力が最も強い。著者たちはワニの“かみつく力”を測るスリル満点の研究を行い,水辺の環境を何千万年も支配してきた摂食生体力学を解明,その進化を読み解いた。また,これらのデータを用いて恐竜ティラノサウ … 続きを読む

カテゴリ 2018年6月号, 記事

How Snakes Came to Slither / ヘビが手足を失ったわけ

A Chinese riddle invites one to guess the identity of runners without a leg, swimmers without a flipper, gliders without a wing. The answer, of course, is snakes. Today more than 3,000 species share a … 続きを読む

カテゴリ 2018年4月号, 英語で読む日経サイエンス

ヘビが手足を失ったわけ

ヘビの体形は脊椎動物の標準とはかけ離れている。手足のないこの極端な体形はなぜ,どのように進化したのか? 陸に穴を掘ってすむようになる過程で四肢を失ったという説と,海で泳ぐためにこの形質を進化させたという説がある。どちらの … 続きを読む

カテゴリ 2018年4月号, 記事

社会性と脳の大きさ〜日経サイエンス2018年3月号より

クジラとイルカの社会行動はその脳の大きさに対応している   シャチには群れごとに方言があり,マッコウクジラは互いに子守りをしあい,ハンドウイルカは別種の動物と協力する。最近のNature Ecology and … 続きを読む

カテゴリ 2018年3月号, SCOPE & ADVANCE

地下にいた始原生命体

これまで知られている微生物より微小で,ゲノムサイズもかなり小さく,生物にとって必須とされる遺伝子の多くが欠落している奇妙な微生物群の存在が明らかになった。CPRと略称されるこの微生物群は,土壌などの一般的な環境では少数派 … 続きを読む

カテゴリ 2018年3月号, 記事

男女関係の神話

古典的な進化論的説明によると,男女の行動の違いは進化の過程で獲得した動物全般に見られる行動パターンを反映している。この見方によれば,多くのジェンダーギャップは“自然”だ。例えば男性は向こう見ずで多くの女性と関係を持ちたが … 続きを読む

カテゴリ 2018年1月号, 記事

ダンスの進化 人はなぜ踊るようになったのか

盆踊りからアルゼンチンタンゴ,ブレイクダンス,クラシックバレエまで,あらゆる文化で踊りは重要な役割を演じている。ダンスをする能力は,筋肉を制御する運動ニューロンと,感覚ニューロンで検出した聴覚信号を「同調」させる神経的な … 続きを読む

カテゴリ 2017年11月号, 記事