タグ : 進化
フンコロガシの献立変更〜日経サイエンス2009年6月号より
フンコロガシなど糞玉を作るコガネムシが何を食べているかといえば,糞玉にほぼ決まり。糞は栄養分のある細菌を豊富に含んでいるため,80種以上のフンコロガシ類が同地域に生息している場合もある。ところがそうした環境では糞をめぐ … 続きを読む
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目の移動の進化〜日経サイエンス2008年11月号より
カレイやヒラメなど平べったい魚は,生まれたときには頭骨の両側に目がついているが,成体になると両目とも片側に寄る。この奇妙な変態には,かのダーウィンも目を白黒させた。一生を海底にへばりついて過ごす魚にとって両目が体の上面 … 続きを読む
カテゴリ 2008年11月号, SCOPE & ADVANCE
一雌一雄と女王バチ〜日経サイエンス2008年10月号より
「真社会性昆虫」の進化について,生物学者の間で意見の激しい対立が何十年も続いてきた。ハチやアリなど,女王とワーカー,働かないオスが協力的な集団を作って繁殖する昆虫だ。1つは「血縁選択」という説で,繁殖に携わらないメンバ … 続きを読む
カテゴリ 2008年10月号, SCOPE & ADVANCE
サルよりお利口〜日経サイエンス2008年2月号より
おチビちゃんの勝ち──2歳児のほうが,おとなのチンパンジーやオランウータンよりも社会的にずっと分別があることがわかった。身体を使う作業ではほぼ同程度の器用さを示したが,社会的な課題となると,人間の子どもが2倍優秀だった … 続きを読む
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深海から胃腸へ〜日経サイエンス2007年11月号より
病原菌が温かな人体のなかで生き続けられるのはなぜか。どうやら,微生物が深海の高温熱水噴出孔で生き永らえるよう進化したことと関係がありそうだ。 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の科学者たちは深海バクテリ … 続きを読む
カテゴリ 2007年11月号, SCOPE & ADVANCE
ネコがたどってきた1000万年の道
ペットになっているイエネコ,ヤマネコ,トラ,ライオンなどネコ科動物は世界中に生息し,現在37種が知られている。私たちになじみ深い動物だが,祖先は最初にどこに登場し,どんな進化の道筋をたどってきたのか,実はよくわかってい … 続きを読む
鳥たちが見る色あざやかな世界
人間は,えてして自分たちの視覚システムが進化の頂点にあると思いがちだ。確かに視覚のおかげで私たちは立体的に物を見ることができるし,遠くからでも物を見つけることができ,安全に動き回ることもできる。また,視覚のおかげで一人 … 続きを読む
オランウータンの道具の文化が示す知能の進化
インドネシア・スマトラ島のスワクバリンビン(以下スワク)という地域で,道具を用いるオランウータンの個体群が発見された。動物園などの飼育環境では,オランウータンが巧みに道具を使う姿はめずらしくないが,野生のオランウータン … 続きを読む
動物はいつ左右対称になったのか
2002年,私たちは,地球上で最古の左右相称(対象)動物の化石を探しに中国貴州省へやって来た。左右相称動物とは肢や体の器官が中心線をはさんで対称になっている動物のことで,その出現は生命の歴史の中で重要な段階を示す。最初 … 続きを読む
恐竜が大きくなれたわけ
最近まで,恐竜の年齢を測定する手段はなかった。これまで多くの古生物学者たちは,恐竜は爬虫類なのでおそらく現生の爬虫類と同じようにゆっくり成長すると推測してきた。とすると大型の恐竜は非常に高齢に達していたに違いないが,何 … 続きを読む
動物たちの行動経済学
人間がビジネスを行う方法を人類の進化の遺産としてとらえる行動経済学という分野が注目されている。旧来の経済学が,人間は利己主義によって利益の増大を目指すものと考え,市場の力関係を軸に経済活動における意思決定を論じるのに対 … 続きを読む
中国大陸に恐竜を探る
中国の恐竜研究が一躍脚光を浴びている。アジア最大級の恐竜化石や四肢に羽根を備えた「羽毛恐竜」の化石が見つかるなど,新発見が相次いでいるからだ。これら一連の研究をリードしてきた中国科学院・古脊椎動物古人類研究所の董枝明( … 続きを読む
若い頭脳の挑戦を待つ 科学の課題
「いま私が20歳だったら,こんな研究課題,こんな自然の謎に挑戦する」――。21世紀のアインシュタインたちに向けて,日本を代表するトップ科学者10人が若い頭脳に挑発メッセージをおくる。小柴昌俊氏や江崎玲於奈氏などノーベル … 続きを読む
地球が「猿の惑星」だったころ
現在では,類人猿の生息地域は限られており,種の数も個体数も少ない。しかし,中新世(2200万年~550万年前)の地球には100種もの類人猿が暮らしていた。とくに,フランスから中国にかけてのユーラシアと,ケニアからナミビ … 続きを読む
美食が人類を進化させた
私たち人類は風変わりな霊長類だ。巨大な脳を支えながら常に二本足で歩き,熱帯から極地まで地球の隅々に生息地を広げている。人類は,一般的な霊長類から根本的に変わってしまった。こうした違いはどのように生じたのか。人類学者や生 … 続きを読む