タグ : 超新星

天文学の常識を覆す 大質量星の様々な最期

 恒星の最期はほぼその質量によって決まると考えられてきた。大質量星においても,質量範囲が異なれば,異なるタイプの超新星爆発が起こり,異なる最終生成物が残るとされてきた。だが最近,変わった超新星の発見が相次いでいる。残存天 … 続きを読む

カテゴリ 2021年8月号, 記事

暗黒エネルギーの謎

著者のリースは1998年に宇宙の膨張が加速していることを発見し,2011年のノーベル物理学賞を共同受賞した。宇宙膨張の加速という驚きの事実をもたらしている原因は「暗黒エネルギー」と名づけられたが,その後の20年近い徹底的 … 続きを読む

カテゴリ 2016年7月号, 記事

宇宙の歴史を見る

 宇宙はニュートリノで満ちている。宇宙で最多の粒子は光子だが,ニュートリノはそれに迫る。太陽などの恒星のほか,地球のような惑星もニュートリノを放射し,超新星爆発の際は光でまばゆく輝くより数時間から数日も前にニュートリノが … 続きを読む

カテゴリ 2013年8月号, 記事

100万年かければわかること

 2個の原子が分子を形成するのにかかる数ピコ秒(1ピコは1兆分の1)という時間と比べると,人の一生はとても長い。だが,山脈の隆起や銀河の衝突といった多くの自然現象に比べれば,瞬きするほどの時間でしかない。 科学者が一生を … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

Super Supernovae / 極超新星

In the middle of 2005 the W. M. Keck observatory on Mauna Kea in Hawaii completed an upgrade of one of its giant twin telescopes. By automatically correcting for atmospheric turbulence, the instrument … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 英語で読む日経サイエンス

極超新星

 夜空に突如として明るく輝く星が出現することがある。太陽質量の20倍程度の星の最期である超新星爆発の輝きだ。ただ太陽質量の100倍を超えるような超大質量星は超新星爆発をせず,ガスを吹き出して次第にしぼんでいくだろうと考え … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 記事

星の周期表

 夜空に輝く星々は決まった色と明るさを持っている。星の色は表面温度の反映だ。そこで横軸を色(温度),縦軸を明るさにとり,それぞれの星を配置すると1つのグラフができる。これを「ヘルツシュプルング・ラッセル図」(HR図)とい … 続きを読む

カテゴリ 2011年10月号, 記事

X線望遠鏡NuSTAR

 これまでの米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡では,高エネルギーX線を収束してクリアな高品質画像を作ることはできなかった。2012年前半に打ち上げられる宇宙望遠鏡NuSTAR(Nuclear Spectroscopic … 続きを読む

カテゴリ 2011年7月号, 記事

ファーストライトから10年 「すばる」が明らかにした宇宙

 常夏のハワイ島にそびえるマウナケア山(標高約4200m)。山頂部の夜間の平均気温は0℃,快晴の日が多いが,ときに雪景色になる(マウナケアはハワイ語で「白い山」を意味する)。ここに世界を代表する10を超える大型天体望遠鏡 … 続きを読む

カテゴリ 2009年2月号, 記事

ニュートリノ研究の原点にあった朝永先生の尽力

 世界をリードするようになった日本のニュートリノ研究はカミオカンデが超新星ニュートリノをとらえたことに始まるが,それはそもそも,小柴昌俊氏が1963年,東京大学物理学科の助教授に採用されて研究室を立ち上げ,素粒子研究のた … 続きを読む

カテゴリ 2008年7月号, 記事

超新星爆発はこう起きる

 1572年11月11日,デンマークの天文学者,ティコ・ブラーエは木星と同じくらい明るく輝く新しい星をカシオペア座の中に見つけた。それは近代天文学の始まりとなった。天は固定され,変化することはないというそれまでの信念への … 続きを読む

カテゴリ 2007年1月号, 記事

銀河衝突が生み出す若い球状星団

 天の川銀河にはおよそ200の球状星団がある。円盤状に渦を巻いた銀河を大きく取り囲む球形の領域(ハロー)に散らばる球状星団には,普通なら星が1個あるかどうかの空間に100万個もの星がひしめいている。球状星団は他の銀河でも … 続きを読む

カテゴリ 2004年1月号, 記事

カミオカンデで射止めた夢 「僕はやりたいことをやってきた」

 「運がよかったんです」――。今年のノーベル物理学賞に決まった東京大学名誉教授の小柴昌俊氏は,受賞対象となった超新星ニュートリノの検出についてゆったりとした口調でこう話す。むろん,その“運”は科学者としての確かな目でつか … 続きを読む

カテゴリ 2003年1月号, 記事

ニュートリノ天文学の誕生と新展開

 2002年のノーベル物理学賞が小柴昌俊東京大学名誉教授に決まった。大マゼラン星雲で起きた超新星爆発で放出されたニュートリノを1987年2月に巨大水槽を使った観測装置「カミオカンデ」で検出し,ニュートリノ天文学という新領 … 続きを読む

カテゴリ 2003年1月号, 記事

時空のさざ波 重力波を追う

 アインシュタインがその存在を予言した重力波の初検出を目指して,超高精度の観測施設「LIGO」(重力波観測レーザー干渉計)が近く米国で本格稼働する。日本の「TAMA300」や欧州の同種施設も重力波を追跡する計画だ。宇宙の … 続きを読む

カテゴリ 2002年7月号, 記事