タグ : 認知科学
数の感覚 生まれつきか学習か
あなたがパーティーを開くとしよう。軽食やBGMのプレイリスト,そして冷蔵庫にさまざまなビールを用意する。最初の客がやってきてビール6本パックを1つ冷蔵庫に入れ,自分用に1本持ち出す。次の客が到着し,ビールを数本追加して1 … 続きを読む
Leaps of Confusion / 拙速な思考は陰謀論に弱い
How much time do you spend doing research before you make a big decision? The answer for many of us, it turns out, is hardly any. Before buying a car, for instance, most people make two or fewer tri … 続きを読む
カテゴリ 2022年7月号, 英語で読む日経サイエンス
拙速な思考は陰謀論に弱い
あなたは大きな決断を下す際,事前にどのくらいの時間をかけて調べるだろうか? 実のところ,多くの人はほとんど時間をかけない。例えば自動車を購入する場合,ほとんどの人はせいぜい2軒のディーラーに足を運ぶだけだ。どの医師にかか … 続きを読む
メディアリテラシー教育 手探り続く米国の苦悩
教師歴20年のガードナー(Amanda Gardner)は昨年,シアトル郊外で特別認可小中学校(チャータースクール)の開校に携わった当初,「ホロコーストなんてなかった」「新型コロナはでっちあげ」「2020年の米国大統領選 … 続きを読む
VRゲームの脳トレ効果〜日経サイエンス2021年8月号より
高齢者の記憶が部分的に向上 加齢に伴う記憶力の鈍化を防ぐ方法が長年探し求められているが,なかなか難しい。だがScientific Reports誌に先ごろ発表された研究は,高齢者が具体的な事実や出来事を思い … 続きを読む
カテゴリ 2021年8月号, SCOPE & ADVANCE
SNSがしょうもない情報であふれるメカニズム
人間は誰もみな認知バイアスを抱えている。信頼している仲間からの情報を採用し,リスクに関する情報に注意を払い,自分の考え方に合致する証拠を偏重する。だが,現代の技術とオンライン情報の洪水はこのバイアスを有害な形で増幅してい … 続きを読む
シンクロすると心がつながる 同期運動の科学
突進してくる車にひかれそうになっているマーチングバンドの仲間を救うためなら,自分は迷わず身を投げ出すだろう――マークス(Steve Marx)はそう語る。 戦友についてこの種の表現を耳にすることはよくあるが,彼はペンシル … 続きを読む
もうトリ頭とは言わせない 解き明かされた鳥の脳の秘密
鳥のなかには道具を使うカラスや鏡に映った自分を認識できるカササギ,簡単な足し算ができるオウムなどがおり,因果関係の推定や,計画立案,社会認知,想像力などが認められる。鳥は脳が小さく知力に劣るとされてきたので,これらは驚き … 続きを読む
うまく失敗する方法〜日経サイエンス2019年6月号より
最新版“失敗学のすすめ” 「失敗は成功の母」といわれる。この決まり文句には一面の真理があるかもしれないが,実際にどうしたら負けを勝ちに変えられるのかを教えてはくれないと京都大学で教育心理学の教授を務めるマナ … 続きを読む
カテゴリ 2019年6月号, SCOPE & ADVANCE
盲人の視覚に迫る〜日経サイエンス2018年12月号より
動いているものだけが見える非凡な視覚 キャニング(Milena Canning)にはコーヒーカップから立ち昇る湯気が見えるが,カップは見えない。自分の娘のポニーテールが左右に揺れ動くのは見えるが,娘の姿は見 … 続きを読む
カテゴリ 2018年12月号, SCOPE & ADVANCE
意識を持つのは人間だけか
人間以外の動物でも苦痛を感じることを示唆する証拠が得られている。例えば,ロブスターやカニは傷つけられたり水から出されたりハサミをもぎ取られたりすると,ストレスホルモンを放出する。また,傷を負ったエビは足を引きずったり傷口 … 続きを読む
効果ある? 知育玩具
いわゆる知育玩具には,乳幼児の読字や学習,算数,歩行の開始時期を早めると宣伝しているものが多いが,科学的な裏づけはほとんどない。 赤ちゃんが早い時期に進歩を見せても,それが長期的な強みにつながることを示した研究はない。 … 続きを読む
バイリンガルで認知力アップ?〜日経サイエンス2018年8月号より
2カ国語を話す低所得家庭の子供は認知力テストで好成績 低所得の家庭で育った子供は裕福な家庭の子と比べて認知力テストやその他の学業テストの得点が低いことが多くの研究で繰り返し示されてきた。現在,この不利な立場を緩和する方 … 続きを読む
カテゴリ 2018年8月号, SCOPE & ADVANCE
「勝つための議論」の落とし穴
米国では政治的な二極化が進むにつれ,相手を言い負かすことを主眼とした「勝つため」の議論が多くなってきた。特にフェイスブックやツイッターなどオンライン上でそれが顕著だ。こうした議論のスタイルが,議論している問題に対する当事 … 続きを読む