タグ : 記憶
実験で明かす睡眠と記憶
睡眠学習はかつて米国でブームになったが,1950年代に睡眠中に聞いたことは記憶されないことがわかると,期待は急速にしぼんだ。だが最近の神経科学の研究から,学習の重要な部分が睡眠中に起こることが示された。目覚めている間の新 … 続きを読む
連想を生むニューロン集団
「一見魅力的な投資話に乗る価値があるかどうかは,その情報の出所で決まる。例えば,その話を持ってきた人物が誠実かどうかだ。情報の出所とその人の性格についての記憶がリンクしていないと,惨憺たる結果を招きかねない。神経科学では … 続きを読む
特集:教育改革に挑む米国
学校での成績評価テストは不安を高め学習の邪魔になることも多い。これに対し認知科学の観点から,テストを通じて理解を深めることに主眼を置いた実験が米国で好成績を上げている。テスト結果をきめ細かくフィードバックし,何を理解し何 … 続きを読む
記憶・免疫・ホルモンを活性化 睡眠パワーに迫る
ぐっすりと眠った翌朝は気分爽快,今日も一日頑張ろう!という気持ちになれる。これは気分だけの話ではなく,睡眠には身体の様々な機能を充実させる効果があることが科学的に解明されつつある。最も注目されているのは記憶を向上させる … 続きを読む
2014年ノーベル生理学・医学賞:空間を把握する脳のメカニズムを解明した3氏に
私たちが行動しようと思ったら,自分がどこにいるかを把握している必要がある。その情報を,脳はどのように得ているのだろう? 脳活動というのはつまるところ,脳神経細胞の集団的な発火だ。その信号から「空間内での自分の位置」という … 続きを読む
カテゴリ きょうの日経サイエンス
投稿日 2014年10月7日
記憶を調整する新生ニューロン
記憶がごちゃ混ぜにならないよう,脳は出来事や状況の特徴を他と区別できる形でコード化して蓄えなければならない。「パターン分離」と呼ばれるこのプロセスのおかげで,私たちは危険な状況と,それによく似てはいるが心配のない状況を区 … 続きを読む
デジタルより紙がわかりやすい理由
iPadやキンドルなどの電子書籍リーダーを使う人が増えている。読書体験はどう変わっていくのか? 過去20年間の研究によると,画面で読むよりも紙のほうが理解しやすく記憶に残る場合が多い。画面だと全文における現在位置を直覚 … 続きを読む
特集:眠りと夢の脳科学
人や多くの動物は,なぜ毎日長い時間をかけて睡眠をとるのか? 疲れた体や脳を休めるためだけではないらしい。睡眠中,脳は覚醒時よりも活発に働いていることがあり,その時に脳内で行われている作業が,人や動物の生存に重要な役割を … 続きを読む
眠りが刈り込む余計な記憶
試験勉強で暗記したことは一晩眠ることで忘れにくくなる――。睡眠によって記憶が定着することはよく知られているが,その時に脳の中でどんな作業が行われているのか? 従来は睡眠中に脳の神経細胞の結合がいっそう強まって記憶が強化さ … 続きを読む
匂いと記憶の深い関係
匂いに結びついた記憶は他の記憶よりも強い場合がある。匂いと記憶の間に見られるつながりはアリストテレスが紀元前4世紀に指摘しているが,近年の心理学や脳科学の研究によって詳細が明らかになってきた。想起される視覚的記憶のほとん … 続きを読む