タグ : 観測問題
波動関数の収縮は物理現象か?
一部の物理学者は,波動関数の収縮は実際に起こっている物理現象であり,測定可能な効果を伴っていると考えている。その1つに「連続的自発的局在化(CSL)」という考え方がある。CSLによると,波動関数の収縮はミクロ世界で絶えず … 続きを読む
特集:実験で迫る量子世界の深奥
この特集に収められた2編の記事は,両方とも常識的な物理の話ではないことを,まず断っておく必要がある。 1本目の「時空の量子化をとらえる」は量子重力の効果を検出する卓上実験の解説である。だが,少々この分野を聞 … 続きを読む
ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証
「小澤の不等式」。数学者の小澤正直・名古屋大学教授が2003年に提唱した,ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式です。小澤教授は30年近くにわたって「ハイゼンベルクの不確定性原理を破る測定は可能」と主張し続けてきました … 続きを読む
カテゴリ 02科学ニュースから, きょうの日経サイエンス
投稿日 2012年1月16日
物理学を認識論にする
今の物理学は,神の目線でできている。宇宙全体をあたかも外から見ているかのように,第三者的に記述する。宇宙物理学者の細谷暁夫は,そこに疑問を投げかける。「我々は宇宙の中にいる。宇宙を外から見るのではなく,まず宇宙を我々と … 続きを読む
存在確率マイナス1 天才アハラノフの予言
物理学者アハラノフの名は知らなくても,「アハラノフ・ボーム効果」という言葉は聞いたことがあるかもしれない。1980年代に外村彰が観測し,ノーベル賞級の成果として注目を集めた。50年前にこの効果を,量子力学の黎明期を築い … 続きを読む
宇宙の未来が決める現在
物理学の世界では知らぬ者のない物理学者ヤキール・アハラノフは,1988年,風変わりな提案をした。物質の量子力学的な状態を壊さずに,その状態を観測することができるというのだ。 量子力学によれば,物質は相反 … 続きを読む
エヴェレットの多世界
携帯音楽プレーヤーやパソコンなど身の回りのエレクトロニクス機器はどれも,いまから100年ほど前に誕生した量子力学があってこそ可能になった製品だ。原子や分子,さらに小さな世界で起こる物理現象を記述するのが量子力学。そこで … 続きを読む