タグ : 自然保護
南米アマゾン 現在を生きる先住民 アシャニンカの選択
南米アマゾンの森に,現代の主流社会を味方につけながら伝統的な生き方を守っている先住民がいる。アシャニンカ族の人々だ。シャーマニズムの神秘的精神性の一方で,アマゾンを破壊する資源採取産業を当局や非政府組織の協力を得て排除す … 続きを読む
共生細菌サプリがサンゴ礁を救う?
サンゴには様々な微生物が共生し,サンゴの高温耐性を強め病気を防ぐなど,有益な働きをしている。人間の腸内細菌と同様のプラスの効果だ。こうした“善玉菌”のサプリメントでサンゴの健康を強化する方法が研究されている。実験室で効果 … 続きを読む
鳥の追跡調査 100年で見えてきたこと
1920年,米国で連邦鳥類標識調査事務局が設立され,鳥の移動や分布を調べる組織的な調査が本格的に始まった。この組織が現在の米地質調査所・鳥類標識調査研究所となり,カナダの機関と協力して「北米鳥類標識調査プログラム」を運営 … 続きを読む
旅する蝶 オオカバマダラ激減の真相
毎年,何百万匹ものオオカバマダラが越冬地であるメキシコから夏の繁殖地である米国東部やカナダまで旅をする。この個体群の冬の個体数は激減しており,その原因は除草剤にあると考えられていた。オオカバマダラの繁殖に欠かせない植物 … 続きを読む
南米コロンビアの生物多様性 内戦終結で新たな課題
コロンビア北東部のはずれ,クバラの空には朝からずっと紫色の厚い雲が垂れ込め,埃っぽい風が吹き,陰と霧が山肌の木々を覆っていた。ついに雨が降り始めるといきなり土砂降りとなり,トタン屋根を激しく打ち,排水溝からあふれた水は道 … 続きを読む
堤防に勝る近自然海岸
意外なことに,多くの場所では堤防よりも湿地のほうが自然災害から海岸線をうまく守り,建設費も安いことがデータから示された。米国の科学者は湿地を再建する技法をさらに改善し,それぞれの海岸に合わせた手法を開発している。こうした … 続きを読む
聖なる森と生きる インドのエコシステムピープル
インドでは古代から原始林の一部を地元民が神々の住みかとして保護してきた。そうした「聖なる森」は植民地時代の資源採取によって荒廃したが,まだ多数が残っており,新設される例もある。地域社会に生態学的利益をもたらすことが再評価 … 続きを読む
ゲノム編集はガラパゴスを救うか
ガラパゴス諸島はゾウガメなど独自の動物で有名だが,実はネズミをはじめ何百種もの外来種が侵入している。外来種の駆除は残酷な作業になる場合が多く,殺鼠剤の散布では家畜や子供を島外に移すなど住民の負担も大きい。より安全な方法と … 続きを読む
これでいいのか海洋保護区
生物多様性条約を批准ずみの各国は2020年までに自国の領海の10%を海洋保護区とすることで合意している。各国は指定を急いでいるが,その多くは漁業など海洋生物を害する活動がほとんど行われていない海域を指定しており,これでは … 続きを読む
ミャンマーのエコツーリズム
アウンサンスーチー氏が指導する新政権の発足に象徴されるように,ミャンマーの民主化が近年で急速に進んだ。政治的にも経済的にも世界から長らく切り離されてきたこの国は新時代を迎えている。ただ,国土の近代化に伴って懸念されるのが … 続きを読む
エコツアーに揺れるガラパゴス
ガラパゴス諸島への観光客が急増し,彼らが見に来た生物多様性そのものが脅かされている。1990年代初めに年間4万1000人だった観光客は2013年に初めて20万人を突破し,2015年には22万4000人を超えて記録を更新し … 続きを読む
大きな動物が感染症を抑制〜日経サイエンス2014年10月号より
病気を媒介する小動物が抑えられている ゾウやガゼルなどの大型哺乳動物が絶滅に向かうと小動物が跡を継ぐと考えられてきた。そして小動物(ネズミが好例)が繁殖すると,病気を媒介するノミの数も増える。最近,このシ … 続きを読む
カテゴリ 2014年10月号, SCOPE & ADVANCE
グレート・バリア・リーフの嘆き
オーストラリアの海洋学者J.E.N. ヴェロンはサンゴ研究の第一人者で,既知の種の20%以上は彼が発見して報告したものだ。彼の発見はまた,気候変動によって生じた海洋の温度上昇と酸性化がサンゴの白化と死滅にどうつながって … 続きを読む
飛び立ったコンドル復活計画〜日経サイエンス2012年3月号より
絶滅しかけていたコンドルが劇的な復活を遂げた。 定着を目指してハイテク利用の保護活動が続く 5年ぶりに自然に放たれたカリフォルニアコンドルは,砂岩の崖の上をためらいがちに少し跳びはね,ピンク色の長い首を伸ばして崖を … 続きを読む
カテゴリ 2012年3月号, SCOPE & ADVANCE