タグ : 脳科学

サイコパスの脳を覗く

 サイコパス(精神病質者)の脳の働きを調べてみると,彼らは他人の心の動きを感じたり,感情を示す手がかりを読み取ったり,自身の間違いから学ぶ能力に障害を持つことがわかってきた。サイコパスの脳は普通の人とは違ったやり方で情報 … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事

特集:「限界」を科学する

 私たち人間は限界を突破したいという衝動を持っているようだ。わかりやすい事例はスポーツ。今夏のロンドンオリンピックでは数多くの世界記録が更新され,「人類最速の男」ウサイン・ボルト選手らメダリストの活躍に人々は熱狂した。そ … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

脳震盪とALS

 激しく頭を打つと一時的に意識を失ったり,記憶が一部喪失することがある。それが脳震盪(のうしんとう)で脳細胞の損傷が原因だ。重量級の選手どうしが激しくぶつかり合うアメリカンフットボールでは脳震盪を起こすことも多い。元選手 … 続きを読む

カテゴリ 2012年5月号, 記事

脳科学が教える 学び上手にする方法

 読み書き計算がうまくできないと,普段の生活に何かと困る。ではもし赤ちゃんの頃,その子が将来,小中学校に上がって,そうした技能の習得にかなり苦労しそうなことがわかったとしたらどうか? 乳幼児は小中学生に比べても脳が柔軟。 … 続きを読む

カテゴリ 2011年12月号, 記事

法廷に立つ脳科学

 科学技術の進歩を受け,裁判で採用される証拠の幅が広がってきた。血液のDNA解析データや声紋の鑑定結果などがよく知られる。脳科学も近年急速に進歩し,脳画像解析から,その人の精神状態などをある程度,読み取れるようになってき … 続きを読む

カテゴリ 2011年9月号, 記事

意識の有無の線引きはどこに〜日経サイエンス2010年2月号より

植物状態の患者も新たな記憶を形成できる    脳に重い損傷を負った患者について,意識レベルを判断するのは難しい。そして,その判断は時として生死の判断と同じ意味を持つ。最近の研究で,植物状態の患者に簡単な学習がで … 続きを読む

カテゴリ 2011年2月号, SCOPE & ADVANCE

信頼のホルモン オキシトシン

 人間どうしが社会的にうまく機能するには,信頼が不可欠だ。しかし,新たに知り合った人を信頼すべきかどうか,私たちはどのようにして決めているのだろうか? 脳で作られるオキシトシンという神経伝達物質が信頼を築くうえで重要な働 … 続きを読む

カテゴリ 2008年10月号, 記事

ALSの進行を抑える

 ALSは正式には筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS)と呼ばれるが,米国ではむしろルー・ゲーリック病として知られている。ルー・ゲーリック(Lou Gehrig)はニュ … 続きを読む

カテゴリ 2008年2月号, 記事

脳を電磁刺激する

 神経科学の分野では,脳内の神経細胞を活性化させる方法としてさまざまな電磁気刺激が使われている。頭皮に電極を直接取り付ける電気けいれん療法(ECT)が最も有名だが,この方法はいくつかの問題を抱えている。 これに対し,脳の … 続きを読む

カテゴリ 2003年12月号, 記事

思考でロボットをあやつる

 脳の運動ニューロンが生み出す電気信号を変換して機械を動かす実験がラットやサルで成功している。こうした脳-マシン・インターフェースの研究が順調に進めば,近い将来,脊髄損傷などで手足に障害をもつ人たちの行動の助けとなるだろ … 続きを読む

カテゴリ 2003年1月号, 記事

心の時間

 目覚まし時計で時間どおり目覚め,一日を時間どおりに過ごす――会議,他社への訪問,電話での打ち合わせ,昼食会などは,すべて決められた時間に始まる。他人の行動に自分の行動を合わせることができるのは,みんなの時間計測システム … 続きを読む

カテゴリ 2002年12月号, 記事

ホシバナモグラの驚異の鼻

 ホシバナモグラ(Condylura cristata)の体重はわずか50g,マウスのほぼ2倍しかない。米国北東部やカナダ東部の湿地の浅いところにトンネルを掘って住み,地下と水中の両方で餌をとる。モグラの仲間(哺乳類食虫 … 続きを読む

カテゴリ 2002年10月号, 記事