タグ : 考古学

冥界のナビゲーター 棺に描かれた天体運行表

古代エジプト人は夜空の星の動きに格別の注意を払っていた。その観測記録が,約4000年前の棺の内側に表として記されているのが見つかった。特定の星が夜間に東の地平から空に昇る順序を,1週ごと年間にわたって示しているらしい。し … 続きを読む

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覆る定説 ピラミッドを築いた人々

エジプトのギザのピラミッドを研究する考古学者は長年,その土木・建築技術を重点的に研究してきた。しかし,ピラミッドの真の重要性は,その建設のために社会インフラが確立されたことにある。ギザの近くの古代都市「ヘイト・エル=グラ … 続きを読む

カテゴリ 2016年2月号, 記事

特集:古代エジプトの社会と科学

バビロンの空中庭園やオリンピアのゼウス像など地中海周辺で栄えた古代文明の巨大建造物は「世界の七不思議」と呼ばれ,人々の想像力をかき立てるが,現存するのは「ギザの大ピラミッド」だけだ。古代エジプトの歴代の王が建設したピラミ … 続きを読む

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歯垢で探る古代人の健康と暮らし〜日経サイエンス2015年12月号より

食べかすから細菌,DNAまで,多くを保存したタイムカプセルに注目    ワリナー(Christina Warinner)が診察している歯のなかで最良のものは,ライマメほどもある大きな歯垢の塊がエナメル質にくっつ … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, SCOPE & ADVANCE

沈没船のお宝を探せ 海洋考古学の新時代

フィリピン沖の海底で戦艦「武蔵」とみられる船体が発見され,話題になっている。これは自律型の無人海底探査機による発見だが,地中海では生身のダイバーがハイテクを活用して沈没船から考古学的な“お宝”を発掘している。船が沈んでい … 続きを読む

カテゴリ 2015年5月号, 記事

嵐の神の物語 マヤの古代都市ホルムル

 中米グアテマラにホルムルというマヤ文明の古代都市がある。近年の発掘調査によって,ある寺院の遺跡の外壁に荘厳なフリーズ(装飾壁)が見つかった。そこに描かれている王の名はオク・チャン・ヨアート。「嵐の神が空に現れる」という … 続きを読む

カテゴリ 2015年3月号, 記事

Gods of Blood and Stone / 血と石の神々 テオティワカンの秘密

Sometime in the 14th century, the first Mexica found their way into the valley of Teotihuacán. The Mexica (often incorrectly called Aztecs in modern times) were new to the region. An aggressive, ambi … 続きを読む

カテゴリ 2014年11月号, 英語で読む日経サイエンス

血と石の神々 テオティワカンの秘密

 古代メキシコの都市テオティワカン。外遊中の安倍首相が訪れた7月の報道が記憶に新しいが,考古学の世界でははるかにドラマチックな展開が見られる。紀元前2世紀から6世紀ころまで栄えたこの文明がどんな社会だったのか,近年の調査 … 続きを読む

カテゴリ 2014年11月号, 記事

創造する人類

人類が発明や芸術などの創造性を獲得した時期は,4万年前の後期旧石器時代の初頭であると従来考えられてきた。ヨーロッパにいたホモ・サピエンスが様々な石器や骨角器を作り始め,洞窟の壁に動物の絵を描いていたころだ。しかしこの10 … 続きを読む

カテゴリ 2013年8月号, 記事

アジアから新大陸に渡った最初の人々

 新大陸に人類が姿を現したのは約1万3000年前であり,アジアの狩猟民がマンモスなど大型の獲物を追って東に向かい,ベーリング陸橋(氷河期に北アジアとアラスカをつないでいた陸地)を渡ったのが最初だと長い間,考えられていた。 … 続きを読む

カテゴリ 2012年3月号, 記事

見えてきたストーンヘンジの物語

 ストーンヘンジはロンドンから西に約200km,英国の南部に位置する環状列石だ。アングロ・サクソン人が移住してきた5世紀にはすでに存在していたこの遺跡,紀元前3000年ころに造られたとみられているが,誰が何のために建造し … 続きを読む

カテゴリ 2011年6月号, 記事

噴火とともに去りぬ〜日経サイエンス2011年2月号から

ネアンデルタール絶滅の原因に新説が登場    私たちに最も近い人類,ネアンデルタール人が絶滅したのはなぜか──この長年の謎を解決するカギを,カフカス山脈北部の洞窟が握っているのかもしれない。 眉が隆起し胸板の厚 … 続きを読む

カテゴリ 2011年2月号, SCOPE & ADVANCE

340万年前の食肉加工〜日経サイエンス2011年1月号より

従来説よりもはるかに昔から,肉食と石器の利用がなされていた    はるか昔,東アフリカの海岸沿いで,腹ぺこの人たちが原始のステーキディナーにがっついていた。牛やヤギくらいの大きさの動物の肉を鋭い石器で切り,骨を … 続きを読む

カテゴリ 2011年1月号, SCOPE & ADVANCE

アイスマンの新たな最期〜日経サイエンス2011年1月号

埋葬説が浮上    アイスマンはこれまでに見つかった古代人の遺体のなかで最も印象的なものだといえる。左肩に矢傷を負った46歳の男性の身体と所持品が約5000年前から高山に眠っていた。1991年,オーストリアとイ … 続きを読む

カテゴリ 2011年1月号, SCOPE & ADVANCE

2000年の眠りから覚めたギリシャの計算機

 「アンティキテラの機械」は紀元前2世紀のギリシャで作られたユニークな機械式計算機だ。1901年に発見されたとき,考古学者たちはその精巧さに驚いたが,本当の力を予想できた者は誰一人いなかった。    最新の撮像 … 続きを読む

カテゴリ 2010年3月号, 記事