タグ : 老化

120歳時代 健康寿命を延ばす道

これまでで最も長生きした人は,とあるフランスの女性で,1997年に122歳で亡くなった。現在最高齢の男性はイスラエルに住む112歳。こうした百寿者は普通の人よりも老化が実際に遅いようだ。極端なカロリー制限が細胞の寿命に影 … 続きを読む

カテゴリ 2017年1月号, 記事

ヒトが長寿になったわけ

 チンパンジーの一生は約13年なのに対し,日本人の平均寿命は82年を超える。ヒトが長生きなのは,近代的な医療や食料の安定供給,上下水道の整備のおかげだとされてきた。だが,それだけはなさそうだ。現代の狩猟採集民は衛生状態の … 続きを読む

カテゴリ 2014年6月号, 記事

覆る活性酸素悪玉説

 「活性酸素は老化の原因」「抗酸化サプリでアンチエイジング」──こんなうたい文句を聞いたことのある人は多いだろう。フリーラジカルなどの活性酸素によって細胞が傷害を受け,その蓄積のために老化するという説は,1950年代に登 … 続きを読む

カテゴリ 2013年6月号, 記事

老化細胞 静かなる反逆者

 老化は細胞レベルでも起きる。細胞が分裂能力を永久に失う現象だ。この細胞老化は生命体の老化と違って,メリットがあり,損傷を受けた細胞が制御不能な増殖を始めてがん化するのを防いでいると考えられていた。ところが近年,老化した … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事

A New Path to Longevity / 驚異の長寿因子ラパマイシン

On a clear November morning in 1964 the Royal Canadian Navy’s Cape Scott embarked from Halifax, Nova Scotia, on a four-month expedition. Led by the late Stanley Skoryna, an enterprising McGill Unive … 続きを読む

カテゴリ 2012年4月号, 英語で読む日経サイエンス

驚異の長寿因子ラパマイシン

モアイ像で知られる南太平洋の孤島,イースター島で半世紀前に採集された土の中の細菌から,1つの化学物質が得られた。同島を表す現地の言葉「ラパ・ヌイ」にちなんで「ラパマイシン」と名付けられたこの物質は驚くべき力を秘めているこ … 続きを読む

カテゴリ 2012年4月号, 記事

細胞を支える掃除役 オートファジー

身体の健康を保つには,細胞の健康を維持することが重要かもしれない。細胞内の環境を改善し,機能を維持するのに「オートファジー」と呼ばれるシステムが大きな役割を果たしている。オートファジーは細胞の掃除システムであり,細胞内の … 続きを読む

カテゴリ 2008年8月号, 記事

「長生き遺伝子」の秘密を探る

 老化は経年変化による疲弊で,修復不能なものなのだろうか? 著者らはそうではないと考えている。生体には防御や修復作用を維持する遺伝子があり,年齢とは無関係に働くので,これらの遺伝子を長期にわたって活性化すれば,健康を維持 … 続きを読む

カテゴリ 2006年5月号, 記事

白内障を防げ 水晶体に見る細胞死の不思議

 眼の水晶体は,人体の中で唯一透明な組織だ。光の焦点を合わせるにはこの透明性が必要不可欠である。ここ数年の研究から,水晶体が透明になる独特の仕組みがわかってきた。水晶体が透明なのは,水晶体細胞が自己破壊プログラムを巧みに … 続きを読む

カテゴリ 2005年1月号, 記事

カロリー制限が老化を遅らせる

 人類の永遠の夢のひとつに近づいているのかもしれない。若さを長く保つ方法が見つかったようなのだ。もちろん,まだ動物での実験の段階だ。しかし,実験途中のサルでも有望な結果が出ている。少なくとも人間には当てはまらないとする確 … 続きを読む

カテゴリ 1996年3月号, 記事