タグ : 統合失調症

ゲノム解析でわかった複雑さ

大勢の人のゲノムを調べるゲノムワイド関連解析を通じて統合失調症の原因となる遺伝子変異を探り出そうとする研究が続いてきたが,これまでの成果は当初の期待に応えていない。関連の遺伝子は確かにいくつも見つかったが,いずれも影響は … 続きを読む

カテゴリ 2018年1月号, 記事

浮かび上がる脳の陰の活動

 私たちの脳は,話をする,本を読む,といった意識的な仕事を行っているときだけ活動し,何もせずぼんやりしているときは脳もまた休んでいると考えられてきた。ところが最近の脳機能イメージング研究によって驚くべき事実が明らかになっ … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, 記事

統合失調症を追跡する〜日経サイエンス2010年1月号

出生地なども1つのリスク要因と考えられるようだ    統合失調症には遺伝性があるようなのだが,はっきりしない。幻覚や思考の混乱などで統合失調症と診断されるのは一般人の1%未満だが,親が統合失調症だった人の場合, … 続きを読む

カテゴリ 2010年1月号, SCOPE & ADVANCE

脳のしわが明かす謎

 一般に“脳のしわ”といわれるのは,脳表面にある大脳皮質の凹凸のことだ。人間だけでなく,イルカや大型類人猿など大きな脳をもつ哺乳動物の皮質にはしわがある。ヒトの皮質を広げると1600~2000cm2。頭蓋骨の内側の表面積 … 続きを読む

カテゴリ 2009年5月号, 記事

脳の隠れた主役 学習と白質の意外な関係

 世界レベルの技術や能力を身につけたいと思うなら,若いうちからトレーニングを始めたほうがいい──。シナプス結合が強化されるため? いや,早期の学習を左右するのはニューロン同士の結合ではなく,神経信号を伝えるニューロンの通 … 続きを読む

カテゴリ 2008年6月号, 記事

自己の神経生物学 「私」は脳のどこにいるのか

 「自己とは何か」という問いは,長い間,哲学の問題として扱われてきた。しかし最近,状況に変化が生じている。自己とは何かという疑問を,脳の活動を調べることによって解明しようとする神経科学者が増えている。その背景には脳の働き … 続きを読む

カテゴリ 2006年3月号, 記事

脳を電磁刺激する

 神経科学の分野では,脳内の神経細胞を活性化させる方法としてさまざまな電磁気刺激が使われている。頭皮に電極を直接取り付ける電気けいれん療法(ECT)が最も有名だが,この方法はいくつかの問題を抱えている。 これに対し,脳の … 続きを読む

カテゴリ 2003年12月号, 記事