タグ : 科学政策

科学不在からの脱却 バイデンに課された4つの難題

米国の新政権は前任者が残した大きな傷を修復せねばならない。トランプ前大統領は科学と敵対し,エビデンスを無視し,陰謀論を広め,現実そのものを拒絶した。米国社会はなおも分断している。バイデン新政権が取り組むべき最初のステップ … 続きを読む

カテゴリ 2021年3月号, 記事

ILC計画正念場

次世代の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を日本主導で東北地方の北上山地の地下に建設する計画が検討されているが,昨冬,計画が大幅見直しされた。大型ハドロン衝突型加速器LHCの実験の進展を受け,万物に質量を与え … 続きを読む

カテゴリ 2018年9月号, 記事

合理性の危機

科学は政治を超えた真実探求ではあるが,政治と無縁ではない。2017年,米国の政権交代と英国のEU離脱決定は世界の科学に“リーダー不在”の混乱を生みつつある。米国を覆う科学否定の背景,ブレグジットに揺れる欧州の科学界,不安 … 続きを読む

カテゴリ 2018年2月号, 記事

科学にただ乗りする“イノベーション”創出〜日経サイエンス2017年7月号より

脳の健康に効く製品をつくり出す政府の大型研究プロジェクトに疑問符   「こんな研究に1チーム予算3000万円だと!?」「公費でこれは危うすぎる」。4月12日,筆者が日本経済新聞電子版の記事で取り上げた研究プロジ … 続きを読む

カテゴリ 2017年7月号, SCOPE & ADVANCE

非科学的デマを斬る──知っておきたい5つの事実

「気候変動はでっち上げだ」って,ちょっと待った。米国では近年,特定の問題に関する科学的コンセンサスを否定する人々が目につく。先の大統領選挙キャンペーンでもそれが顕著だった。本誌の提携誌SCIENTIFIC AMERICA … 続きを読む

カテゴリ 2017年4月号, 記事

貧困撲滅へ実証的アプローチ

貧困との闘いを効果的に進めるには資金と善意だけでは不十分だ 何が役立ち何が役立たないかを知るためのデータがいる   資金がなければおカネを生み出すことはできない──貧しい人々が貧困から脱するのを助 … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

ビッグサイエンスの実規模

 大型ハドロン衝突型加速器LHCなどの巨大な実験装置は,この世界を読み解こうとする試みのシンボルとされることが多い。しかし,人類は総じて科学をどれほど重んじているのだろうか。ビッグサイエンスは果たしてどれほど“ビッグ”な … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

科学をリードしている国と機関

「ネイチャーインデックス」は68の有力科学専門誌について掲載論文の著者の所属を集積したデータベースで,国や研究機関がどれだけ多くの科学研究成果を生んでいるかについて相対的なランキングを知ることができる。約5万7000本の … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

ヒト脳プロジェクト混迷の教訓

 欧州委員会(欧州連合の政策執行機関)は2013年,人間の脳のシミュレーターを開発するという神経科学者マークラムの提唱による大胆な研究プロジェクトに13億ドルを拠出することを決めた。この「ヒト脳プロジェクト(HBP)」は … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

特集:ビッグサイエンスを問う

世界の科学力に関する今回の特集は,科学と社会のときとして不安定な連携に焦点を当て,主にビッグサイエンスについて考える。巨大科学プロジェクトはその研究分野に資金と人材を投じるだけの重要な価値があると社会が認めたときに生まれ … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

「見える化」の試み

Illustration by Edel Rodriguez フェミニズム運動で知られるスタイネム(Gloria Steinem)は「女性は常に過去の等しい半分であった。ただ歴史の等しい半分でなかったにすぎない」と述べた … 続きを読む

カテゴリ 2015年2月号, 記事

最良のアイデアを求めて

Illustration by Edel Rodriguez 1996年,若かったアフリカ系米国人の私はロッキード・マーチンで米海軍の特命を帯びた開発チームのリーダーに指名され,全力を尽くそうと心に決めた。   … 続きを読む

カテゴリ 2015年2月号, 記事

ジェンダー・ギャップ

大学に進学して理工系分野を専攻する女性が増えているものの,世界の多くの国で女性は科学の職場でいまだに少数派だ。比較可能な数字はなかなかないが,例えば博士号(Ph. D.)の授与数に差が表れている。この図は全米科学財団(N … 続きを読む

カテゴリ 2015年2月号, 記事

多様な人材を招くには

Illustration by Edel Rodriguez 私は多様性について講演するたびに,聴衆から同じ質問を受ける。「で,どうすればよいのか?」 学校も研究機関も企業も病院も法律事務所も,話を聞きに来た人たちはみな … 続きを読む

カテゴリ 2015年2月号, 記事

特集:世界の科学力 多様性を求めて

本誌は過去2回の特集「世界の科学力」で共同研究の現状を見てきた。前回(2014年6月号)は技術革新,初回(2013年1月号)は基礎研究に焦点を当てたが,今回は個人の視点からこの問題を考える。キーワードとなるのは「多様性」 … 続きを読む

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