タグ : 科学史

金属に刻まれた古の技術を探る

 刀鍛冶は,800℃近くに熱した刀身の,わずか数十℃の違いを肉眼で見分けている。その見極めが,日本刀の刃文に趣の違いをもたらす。日本の職人たちが長い歴史の中で培ってきたそのような伝統技術を,科学の言葉で解き明かす。それが … 続きを読む

カテゴリ 2010年7月号, 記事

2000年の眠りから覚めたギリシャの計算機

 「アンティキテラの機械」は紀元前2世紀のギリシャで作られたユニークな機械式計算機だ。1901年に発見されたとき,考古学者たちはその精巧さに驚いたが,本当の力を予想できた者は誰一人いなかった。    最新の撮像 … 続きを読む

カテゴリ 2010年3月号, 記事

盗まれた名声 海王星発見秘話

「この星は星図に載っていない!」   学生のダレスト(Heinrich Louis d’Arrest)が叫んだ。1846年9月23日の夜,ベルリン天文台のドームに響いたその声は,以来ずっと天文学界に … 続きを読む

カテゴリ 2005年3月号, 記事

ルネサンス絵画 リアリズムの謎

 西洋絵画の偉大な軌跡に思いを馳せると,ルネサンスの黎明期にきわめて興味深い変化が発生したことに気付く。1425年よりも前には,ほとんどの絵画は様式化され図式的ですらあったのに対して,それ以後の絵画ではまるで写真のような … 続きを読む

カテゴリ 2005年3月号, 記事

天才大比較 アインシュタインとニュートン

 科学史を振り返って,アイデアや独創性などすべての意味でアインシュタインと比較できる天才はニュートンくらいしかいないのではないだろうか。2人は既知の領域をきわめ,さらに先へと導く知性を持っていた。ニュートンは微積分法を発 … 続きを読む

カテゴリ 2004年12月号, 記事

ヴォイニッチ手稿の謎

 中世に書かれ,「世界で最も不可解な書物」と呼ばれてきた謎の手稿がある。奇妙な文字でつづられており,解読の試みはことごとく失敗した。しかし最近の研究によって,巧妙な“でっち上げ”の線が強まった。    この文書 … 続きを読む

カテゴリ 2004年10月号, 記事

時間とは何か

 200年以上も前に,フランクリン(Benjamin Franklin)は時間の経過を金銭と同一視する今や有名な格言(「時は金なり」)を生み出した。新たな千年紀(およびそれに先立つ数十年間)はこの言葉を実感させるものとな … 続きを読む

カテゴリ 2002年12月号, 記事

時計年代記

 時を知ろうとする人類の試みは,いつの時代にあっても科学技術が発展する原動力となった。古代のエジプト人やギリシャ人,ローマ人は昼や夜の時間を区切るために,日時計や水時計といった時を測る器具を発明した。西欧世界はこの技術を … 続きを読む

カテゴリ 2002年12月号, 記事

天才数学者ゲーデルの素顔

 ゲーデル(Kurt Godel)の顔も著作も,少数の哲学者と数理論理学者を除いて,ほとんど知られていない。しかし,彼の有名な「不完全性定理」は,数学とコンピューター科学の基礎に幅広い影響を及ぼしている。彼の仕事と生活は … 続きを読む

カテゴリ 1999年9月号, 記事

19世紀のプログラマー バイロンの娘エイダ

 英国ロマン派の詩人として有名なバイロン卿の娘で,後にラブレス伯爵夫人となったオーガスタ・エイダは,1843年にコンピューターの先駆者チャールズ・バベジと共同研究,発表したコンピュータープログラムをどう作るかをまとめた論 … 続きを読む

カテゴリ 1999年8月号, 記事

チューリングの忘れられた研究

人工知能(AI)の先駆者で有名な英国の数学者アラン・チューリングは,1954年6月にわずか41歳でこの世を去った。しかし,この短い生涯の中で,彼は人間の脳に近いモデルに基づいたコンピューターや,生物成長の化学をシミュレー … 続きを読む

カテゴリ 1999年7月号, 記事

算額の問題に挑戦してみませんか?

  問題1 円の中にいくつもの円を書き込んだり,別の図形の中に多くの球を入れたものが算額の典型的な問題だ。この問題は江戸時代中期の1788年に江戸で掲げられた算額に記されていたもの。緑色の一番大きな円の半径をr … 続きを読む

カテゴリ 1998年7月号, 記事