タグ : 神経科学

集中学習の窓 臨界期のパワー

子供の脳は「臨界期」と呼ばれる特定の期間の間に,視覚など様々な能力を発達させる。臨界期の脳は感覚刺激や社会的刺激に対応して柔軟に変化し,その結果が永続的に残る。臨界期は子供時代から青年期にかけての特定の時期に開く窓で,こ … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, 記事

10代の脳の謎

豊かな発想力を示す一方で,無謀な行動をとりがちな10代。その理由は脳のアンバランスな成長過程にあることがわかってきた。脳はニューラルネットワークの増強によって発達していくが,感情を生み出す大脳辺縁系のネットワークが思春期 … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, 記事

アインシュタインの脳

 アインシュタインの死後,その脳は病理学者によって勝手に持ち出され,天才と一般人との違いを探る研究に利用されてしまった。知性の源として様々な解剖学的特徴を示す論文も出ているが,確かな成果はなく,むしろ欠点だらけの研究が増 … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

隠された難聴

騒音の激しい工場や大音響のコンサートが聴覚障害を引き起こすことがある。騒音性難聴といわれ,大きな音によって聴覚の閾値が上昇し,普通の会話などが聞き取りにくくなる。内耳の有毛細胞に損傷がなければ,聴力はやがて回復すると考え … 続きを読む

カテゴリ 2015年11月号, 記事

記憶が存在する場所〜日経サイエンス2015年6月号より

シナプスなしで残る記憶があるらしい   記憶はつかみどころのないものに思えるが,生物学的には確かな根拠がある。神経科学の教科書によると,隣り合う脳細胞がシナプス(細胞間の接合部)を介して神経伝達物質を送ると記憶 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

自由意思が存在する理由

 例えば手首を曲げる際,動作をすると本人が決めたことを自覚するより先に,脳に「準備電位」という活動が生じることが1980年代の実験で示された。とすると,本人が意識する前に脳がすでに決定を下しており,「自由意思は存在しない … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

習慣を作る脳回路

 ある行動を繰り返すと,それが習慣になることがある。自動車の運転など,必要な操作に習熟して無意識にこなせるようになる“よい” 習慣もあれば,望ましくない“悪い” クセがついてしまうこともある。そもそも,習慣ができるのはな … 続きを読む

カテゴリ 2015年5月号, 記事

植物状態の人との対話

 脳に外傷を負って意識を失ったままの状態,いわゆる植物状態と呼ばれる人は,本当に何もわからない状態なのだろうか? もしかたら反応できないだけで,私たちの会話を聞いているのではないか──。著者は植物状態の人の中に,隠れた意 … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

電気刺激で脳を改造

頭皮に弱い電流を流して脳内の信号を変える経頭蓋直流電気刺激(tDCS)という手法がある。脳は神経細胞(ニューロン)が電気的な信号を交わして働いたいるが,ここに電気を流すことで脳内の信号を調整する。片頭痛やうつ病などで薬剤 … 続きを読む

カテゴリ 2015年2月号, 記事

瞑想の脳科学

フォーカス・アテンション瞑想,マインドフルネス瞑想,慈悲の瞑想という代表的な3種類の瞑想法が現在,病院や学校など様々な場所で実践され,世界各地で科学の研究対象となっている。 瞑想をすることで脳の一部領域の大きさが変わると … 続きを読む

カテゴリ 2015年1月号, 記事

マインドフルネスの効用

 マインドフルネスとは,いまの瞬間に集中しながらも現在を評価したり感情的に反応したりはしていない心的モードで,注意散漫の対極にあたる明鏡止水の冴えた意識状態だ。瞑想によってマインドフルネスを高めることができ,世界で250 … 続きを読む

カテゴリ 2015年1月号, 記事

ノーベル賞受賞者が書いた人体の働き

今年もノーベル賞の発表が近づいてきた。栄冠を射止めるのは誰か,日本人の受賞はあるのか,あれこれ予想するのも悪くはないが,ここは少し落ち着いて賞に残る現代科学の軌跡を振り返ってみよう。SCIENTIFIC AMERICAN … 続きを読む

カテゴリ 2014年11月号, 記事

乳幼児期を思い出せない理由〜日経サイエンス2014年10月号より

脳の急成長が記憶を邪魔するらしい     何十年も前の出来事でも,誕生パーティーや高校の卒業式,おばあちゃんの家へ行ったことなどは簡単に思い出せる。だが,赤ん坊時代を思い出せる人はいるだろうか? この「幼児期健 … 続きを読む

カテゴリ 2014年10月号, SCOPE & ADVANCE

Add Neurons, Subtract Anxiety / 記憶を調整する新生ニューロン

For centuries the notion that the adult brain could not make new neurons stood as a central tenet of neurobiology. Even Santiago Ramón y Cajal—the Barcelona-based histologist who essentially invent … 続きを読む

カテゴリ 2014年9月号, 英語で読む日経サイエンス

注意散漫を防ぐ脳の力〜日経サイエンス2014年9月号より

集中するのとは別の仕組みが存在する     高速道路のどこかに目的の出口があるのは確かなのだが,以前にそこから出た経験はない。通り過ぎてはまずいので,道路沿いの出口標識を見逃さないよう注意はしているのだが,気を … 続きを読む

カテゴリ 2014年9月号, SCOPE & ADVANCE